『ジョゼと虎と魚たち』

先日ビデオで観まして。なんかあのジャケットの写真で「わー超素敵っぽーい、曲くるりなんだー、へー」とか思ってたんですが、あれはどうなんだろう。
原作をね、先に読んだんですよ。これがまたすごくいい。障害を持ってるジョゼのほんの一瞬のキラッキラした感じをね、すごく凝縮させてさ、いやほんといい話で。
書いてるのは田辺聖子
この人↓
http://www.ermjp.com/j/genji/01/htm/body05.htm
ねー。
この人かよー。
でもねでもね。
原作本はほんとすごくいいのね。

で、映画はどうなのよと。
犬童一心監督ってなんか石田衣良みたいなビジュアルイメージ持ってたけど全然違うんすね。エロいすね。おっぱい出しすぎだもん。彼氏のにいちゃん来てんのに、窓から全裸で手振るバカ女なんてそうそういないもん。あれ願望だもん、妄想だもん、おっぱい出すぎだもん。
ふう。
で、最初池脇千鶴がセリフ喋ったときは「わージョゼじゃん」とか思ったんだけど、原作になかったエピソードがどれもなんか中途半端で。新井浩文もなんか「ボケェ、しばくぞ、コラァ」しかセリフなくて収拾ついてないし、スウィングガールズ上野樹里も微妙だし、池脇千鶴の向こう張ってないし。ばあさんはリアルすぎてなんか焦ったけど。
ラストもなんだかなーっつうか、もうそんなんまで書くなやー、夢見させたってくれやー、とか思った。ああいうラストはダメ。俺ダメ。許せへん。むきー。
でもジョゼの名セリフ「キュウリはまだや」が頭から離れませんが。