グロテスク

jogantoru2004-10-23

桐野夏生著『グロテスク』読了。
言わずとしれた東電OL殺人事件を基にした小説。
なんか重くて痛くて切なくて、人間の汚いもんとか深いとことかエグいとことか出てて、面白かった。
ラストも「やべーそっちかよー」とか思いつつも、これ以上ないってくらい、こっちの希望通りで。なんかそういうのもスカッとしてて(内容的には全然スカッとしてねえけど)、よい。

まあ、俺の傷口の方がグロテスクですが。
せっかくなので、当分ケガ自慢で行きます。

そう言えば、うちの職場にいたおばさん受付嬢が激細で白い化粧にキツいメイクで日々黒魔術みたいな格好だったのを思い出し、この作品に出てくる佐藤和恵とダブり、ものすごーく嫌な感じになった。俺もその人を最初に見た時の印象が「わー、食べられるかもー」ってリアルに怖かったから。