『ダ・ヴィンチ・コード』

jogantoru2005-06-12


 洋書で売れ筋という苦手なラインではあったが読み始めたら上下巻を一気に読了。これ面白ーい。そりゃ全世界で売れてんだから面白くないわけないわけで、食わず嫌いは良くないねとか思いながらもやっぱりハリーポッターやら「いま会いにゆきます」みたいな部類には食指伸びないんですけど。
 モナリザが表紙になっているので、テレ朝あたりでやる『モナリザに隠された謎を追え』みたいな特番みたいなミステリーハンターな陳腐な話かと思ってた。モナリザからヒントを得た藤岡弘、隊長率いる探検隊は密林の中で大蛇や毒蛾に襲われながらその奥地でモナリザに模した幻の人喰い族に遭遇するも捕獲に失敗。カメラの脇を抜けて行く人喰い族を見ながら藤岡弘、がこれでいいみたいなことを言ったりするわけない。全世界の人は藤岡弘、のこと知らないし、藤岡弘、の『、』は名前なんだか句読点なんだか紛らわしいし、この話関係ないな。つい関係ない話しちゃうんだよね。
 つい。
 あ、つい。
 アツイ!ヤバイ!関係ナイ!


 はい。
 でも、このダヴィンチの絵から次々に暴かれるキリスト教世界の裏側には秘密組織やら陰謀やらが渦巻いてて奥が深い。俺わざわざ図書館にダヴィンチの『最後の晩餐』見に行っちゃったもん。下巻の扉に載ってるの知らずに。でも一応俺もクリスチャンの端くれだしキリスト教の裏事情とか興味深くて、今度実家に帰ったら「うちってシオン修道会?オプス・デイ?まさかフリーメイソン?」なんて聞いてみようかと思う。そのどれかに当てはまってたら相当焦るけど。
 謎解き部分もかなり好きで、アナグラムが多様されてる辺りも馴染み深い。アナグラムってのは文字の並び替えを使った暗号で、簡単な例だとぷっすま』→『スマップ』であるとか、タイガー&ドラゴン』→『たいがーあんどどらごん』→『タイランド、ドアがゴーン』(なんじゃそら)だったりするのだ。
 ちなみに『成願トオル』は、


 『じょうがんとおる』
   
 『とんがる王女』


 となる。随分やんちゃな王女様である。これも全然関係ないけど。


 でもこの本を読んでダヴィンチのこと、キリスト教世界のこと、いろいろ調べてみようと思ったり。思うだけかもだけど、そう思わせる時点で相当すごいんじゃないかと思う。
 なんか今さらだけど読んでおいてよかった。まだの人は読まないと勿体ないよほんと。