京極夏彦『姑獲鳥の夏』

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

 食わず嫌いってわけじゃないけどなかなか手に取ることがなくて、今夏映画化されるしようやく読んでみた。
 面白かった。うん、すごく面白かった。
 有名だろうからあんまり語りませんが相当面白かった。長いけど全然読めたし。今読んでる中原昌也とかちょっとシンドいもん。サブカル気取っててもシンドいもん。
 これが映画になるんだから楽しみだけど、心配だったりする。『小説→映画化』ってなると大抵は小説の方が面白かったってなるのが常であって、原作とは別の意味で面白いってのはあるけど、原作を超えるってのはなかなかない。映画『姑獲鳥の夏』は超えられるんだろうか。
 キャストは概ねいい感じである。
 京極堂中禅寺秋彦)…堤真一
 関口巽永瀬正敏
 榎木津礼二郎阿部寛
 久遠寺涼子・橿子…原田知世
 中禅寺敦子…田中麗奈
 木場修太郎宮迫博之
 

 え?


 木場修太郎宮迫博之


 嘘だと言ってくれ。


 木場修太郎宮迫博之


 やっぱり。そして、がっくし。


 …宮迫かあ。
 …テンション下がるわあ。

 京極堂の言葉に『この世には不思議なことなど何もないのだよ』とあるが、宮迫がこんだけ映画界でひっぱりだこなのが一番の不思議である。


 【映画『姑獲鳥の夏』HP】http://www.ubume.net/