花とみつばち

jogantoru2004-12-31


何故か大晦日に向けて安野モヨコの『花とみつばち』を全巻読破。まあ大晦日ムードとかまったくないからいいんだけど。この物語はさえない高校生・小松正男が『モテたい』ために怪しいエステに通い変貌していき恋に人生に迷って成長してドーンみたいな話。ハマりやすい俺はすっかり主人公の小松に感情移入しまくりの感動列島なのである。自分に自信ないのを棚に上げて自分の頭ん中で悶々と独りよがりして勝手に答え出して勝手に自己完結して決め付けて凹んで結局言いたいこと何も言えず行動も中途半端な感じに後悔ばっかしてる小松に俺は共感しまくっちゃうわけである。
本書タイトルにある花とみつばちというのは『花=男』『みつばち=女』を意味しており、小松曰わく『みつばちはいろんな花を渡り歩き、しかも花に蜜を持ってこさせる』のだ。なるほど。だったら俺は食虫花になってみつばち食っちゃえばいいのだとか思うけど、それが出来たら小松に共感してしまうわけだ。まあいい。でもラストはなんかシェチュネェながらも救いがあってじんわり良かったーとかなるけど、最終的には体の全パーツ取り替えちゃうのが手っ取り早いわみたいな結論だったりする。

それにしても雪だ。
妹夫婦の車に便乗して楽チン帰省の予定が急遽電車で帰る羽目になった。いやーん。