「頼むってマジでバット男。バット使ってくれって真剣に」

jogantoru2004-10-29


戯曲『バット男』(原作・舞城王太郎、著・倉持裕)購入即読了。
クリオネプロデュースで10/24まで上演されてたんだけど、舞城作品初の舞台化ってんですげー観たかったんだけど、やぶさめで忙しいやら怪我するやらチケット高いやらで行けなかった。
最後の問題が一番重要で切実な問題だったんだけど、まあ心のどこかで「舞城作品の舞台化って失敗するんじゃねーの?どうせ普通な感じになっちゃうんじゃねーの?」みたいなのがあって、それを言い訳にしてた。
で、戯曲を読んでみた。

やべー、観たかったー。

やっぱし原作のが凝縮されてていいなーとか思ったけど、舞台でこれ観たかったなと。つうか出たかった。そしてあわよくば主役の博之役やりたかったなと。ええ、おこがましいけど、やりたかった。
言うのはタダです。
いいもん、家で音読するから。
伊藤高史(朋友)の台詞も持田真樹の台詞もたまのランニングの台詞も全部声色変えてやるもん。

タイトルんとこに書いたのは主人公・博之(水橋研二)の台詞なんだけど、まあ、なんつうかすごくいいんですよ。
ってこれ原作知らない人にはさっぱり分かんないね。
よし、舞台「バット男」の公式HP(http://www.netcinema.tv/bat/index.html)にあったストーリーを引用。

『バットを持ち歩くホームレス『バット男』。そのバットで殴られ続ける男を『社会全体のストレス発散の歯車の一部』と言う冷めた主人公・博之。好きな男の興味を惹くために敢えて、ほかの男と関係を持ったあげく、妊娠してしまう少女・亜紗子。亜紗子の彼氏でありながらも、愛し方を間違い続ける博之の同級生・大賀。3人が青春の真っ只中を疾走する最中、『バット男』が殺害されてしまう。
ネット上の書き込みに次々と寄せられる怪情報。『犯人はバット男と寝た女子高生!』。
舞台は3人が社会人になったころ。『バット男』に自分の姿を投影し怯える博之。大賀を愛するあまり、大賀の溺愛するわが子を虐待する亜紗子。
ある日、亜紗子は大賀のもとから姿を消した。部屋で見つかった『血まみれのバット』。
『血まみれのバット』を手に博之の前に現れた大賀。
そこで大賀がとった思いがけない行動とは…。そして死んだはずの『バット男』が博之の前に現れ…。』

おおおおおお、今読んでみたら、これほとんど言っちゃってねえか、おい。とかなるけど、そこはね、やっぱ舞台観ないと。
うん。これは観るべきだったよ。
後悔。
舞城王太郎の世界はそこにあったんだろうか。
くそー。

俺もいつの日か舞城作品を手掛けてみたい。

いやいやいや、今は全然やぶさめよ。超やぶさめよ。
やっぱ観ないとね、後悔するから。きっとするから。