ノアノオモチャバコ『水泥棒と恋泥棒』

jogantoru2007-02-02



 ASSHで音響をしていただいている葵さんや照明の今西さんやらがスタッフしているノアノオモチャバコ、初見。いやはや、知り合いの芝居というのを良く観に行くんですが、これがなかなかに気を遣って大変である。イマイチだった時にどうしていいか分からない。大抵は逃げるように帰るか、元気があってよろしいとはにかむ、そんなハニカミプランくらいしか持ち合わせていない。
 で、これは面白かった。良かった。焼酎を差し入れたけど「焼酎嫌いなんすよー」と言われたけどいいのだ、俺もそんなに好きじゃあない。でもミスドポンデリングとかとろけるプリンとか買っていけないでしょ。オッサンなんだから。
 そんなことはどうでもよくて芝居面白かった。狭い小屋で、小屋といってもギャラリーでLE DECOなんつう名前だからオシャレ感満載なのだが、役者さんが所狭しと、テンション高く、テンポ良く、小気味いい感じ。セリフも展開も気が利いてて、良かったら台本読ませてください。
 今回の話にはトランプの『ダウト』が大きな意味を持っていて、どれが本当でどれが嘘か分からない曖昧な日常なんてダウトを宣告されて余計なカードを背負わされる。とか上手いこと書こうとしている僕もダウトで、実際ダウトやるとポーカーフェイスの出来ない僕は滅多勝てないんだけど、しれーっとした顔で嘘を重ねるよりも頬引き攣らせてダウトされてる方がいいんじゃねえかと思いますがそれじゃあ上には行けないんですね。