はえぎわ『スカタン、或いは』


 スカタンって語感がいい。なかなか出ないよスカタン。だからしょこたんも語感は良くて、スカタンしょこたんにはブギを付けたいけど付けない。何故か。言わずもがなである。
 ゴミだらけの土地に住む一家。父子家庭のそこに住むのは引きこもりの長男と自殺願望の長女とヤンキーの次女と頭のでかい次男、そして養女の小学生。それぞれがそれぞれで、がんじがらめの宿命的な状況の中で追い詰められつつ、もがいているようで諦めてるようでやっぱもがいている。なんか切なくてリアル。あんまギャアギャアしないもの、切羽詰まったら。
 キャラ設定はベタだけど、キャラが立ってる。いつもながらに脚本は気が利いてる。脚本で読んでみたい。勉強になるなあ。あんなオープニング素敵過ぎますやん。
 最近は小劇場見ると勉強しに行ってるみたいな気分だけど楽しんで観れる芝居は少なくて、大概は悪い意味で勉強になるようなやつばかりだ。言わないけど。どこかいいとこ見つけてあげたい。加点方式で接したい。
 はえぎわは一度観てから欠かさず観てる。チラシ見ずともやると聞いたら予約してる。予約が「ナルセトオル」だろうが全然良くて、当たり前のように見に行くのははえぎわと蜜くらいである。言わずもがなである。


 それにしても主役の小学生うにちゃんがウサギ頭だったのが本能Gとかぶってて、ほんの少しにやり。