『間宮兄弟』

【脚本・監督】森田芳光
【原作】江國香織
【出演】佐々木蔵之介/塚地武雅（ドランクドラゴン）/常盤貴子/沢尻エリカ/北川景子/中島みゆき/戸田菜穂/岩崎ひろみ/高島政宏/佐藤隆太/横田鉄平/広田レオナ/鈴木拓（ドランクドラゴン）

　また試写会に行きました。
　おいおいオメェそんな暇かよとか思わんといてください。意外とやることやってますから。台本も書いてますから。

　間宮兄弟は仲良し兄弟。ビール会社に勤める兄・明信（佐々木蔵之介）と小学校の校務員をしている弟・鉄信（塚地武雅）は30代になっても二人で暮らしていて、一緒に野球を見ながらスコアブック付けたり、ビデオを見たり、紙飛行機を飛ばしたり、グリコじゃんけんしてたりする。何かあると「今日の反省会」をして、いつの間にか二人すやすや寝てたりする。

　ほんと仲良し。

　僕は兄ちゃんやら弟やらが欲しかったのでうらやましくなる。でも世の兄弟はこんなにベタベタしないだろうが。奈津川家の兄弟は殴り合いばかりやろが。ほうやろが。
　でも二人ののんきで穏やかな関係はやっぱり羨ましい。何でも話せる相手がいるっていいもんだ。

　二人に唯一足りない物は恋人。そこで徹信が学校の葛原依子先生（常盤貴子）とビデオ屋の直美ちゃん（沢尻エリカ）をカレーパーティーに誘い、いよいよ二人がカレーパーティーにやってきて…。

　みたいな話。
　いいですよ。なんかニッコリほっこりしてくる。観てる人みんなの笑い声は「あらら、間宮兄弟ったら」みたいな温かさがある。だってカレーパーティーだもの。素敵じゃないの。邪心なくカレーに手を抜かないで作るから。
　なんだか随所に小さなふふふふが溢れていて、なんか普通の生活を普通に楽しんで、ふふふふってなれたら幸せじゃん、とか思える。
　そして沢尻エリカは可愛いし、常盤貴子はいいキャラしてた。で、直美の妹の夕美ちゃんが北川景子って子なんだけどいいんだな、これが。ラストすごくいいんだわ。
　ねえ。
　何より塚地ですよ。あんなに、顔のいい男が大嫌いなわけなんですよー、とか歌ってたけど、顔のいいお兄ちゃんとベストマッチです。なんか切ない。でもたまにものすごくブサイクだったりして。

　要所要所に気の利いた台詞があって、気の利いた台詞好きな僕としては「ほっほーん」とか思いながら「勉強になります」「むしろパクらせてもらえんじゃろか」と見てたくらいに気が利いてる。

　ラストがね、「そうなるかー」っていうラストがね、いいんですわ。

　とりあえず、
　カレーパーティーでも開催しようかしら。

【公式HP】http://mamiya-kyoudai.com/
【公式ブログ】http://mamiya-kyoudai.exblog.jp/
　意外と出演者がちゃんと書いてる。