『青いうた〜のど自慢青春編〜』

jogantoru2006-04-18



 試写会に行きました。もちろん、出てるわけじゃない。ただで映画が観たいからシコシコ応募したわけです。暇なうちに映画やら舞台やらたくさん観たいので。っつうほど暇じゃないけど。


 この映画は井筒監督の名作『のど自慢』から生まれた作品。だから赤城麗子も出てる。いわゆるスピンオフってやつですか。『踊る大捜査線』でいえば『交渉人真下正義』や『容疑者室井慎次』みたいなもん。『踊る〜』は今後もスピンオフとして『仕事人藤田まこと』や『北京原人本田博太郎』『偽米国人デイブ・スペクター』などが待機中だとか、そうでないとか。
 『青いうた』の方は「青春編」というだけあって、若い子らの話です。僕からしたらかなり昔な頃の話ですが、気持ちが若いのでグッときます。
 ストーリーはココから抜粋。ちうか丸写し。


 少年院から出てきて1年留年した達也(濱田岳)は、ひとつ年下の純朴な弟、良太(冨浦智嗣)とともに中学卒業を間近にひかえている。達也は良太に無理やりに誘われ、美容師を目指すガールフレンド、恵梨香(寺島咲)と、東京に進学する俊介(落合扶樹)の4人でグループを結成し、卒業パーティーで歌うことになる。卒業後、それぞれの道を歩み始めた4人だが、1年後にある歌が再び4人を結びつける…。


 良かった。
 最近涙腺のゆるいオッサンは見事泣きましたよ。一人なのに。
 なんつうかね、夢を持った若者が東京で夢破れて、とか、故郷を想って、とかね、そういうのに全然弱くなってる。17歳の少年・達也に自分を投影しちゃったりするわけです。
 いや、僕はまだ破れてませんけど。靴下は破れてますけど、まだ破れてませんから。
 ねえ。
 で、またこの4人の子供らがいい子なんだわ。特に良太くん、この子が純粋で、ちうかちょっと弱い子の役なんですけど、この子『輪舞曲』でもそういう役の子だったのね。平田満の息子役で、平田満殺されちゃってんのに、それが認識出来なくてお父さんと一緒に歌ってた歌を無邪気に歌ってたのね。思い出しても泣ける。チェジウの「タシュケデ」とかより俄然このシーンのみ良かった。今回も無邪気な声で、今度はお兄ちゃんのために歌うんですわ。だあああ。泣けた。
 こういうストレートな映画ってのもたまにはいいもんで、なんつうか僕にとっては「青春=ブルーハーツ」みたいなのがあるので、これでブルーハーツ歌われたら強弓ですよ、強い弓!違う、号泣。なんで、こうノリノリで打ってる時に誤変換するかな。ま、許すけど、機械だし。
 ちょうど先日TVで『いま、会いにゆきます』を観て、これも軽く泣けたんですが、僕としては『青いうた』>『いま、会いにゆきます』です。あれは最後の竹内結子のPVみたいな回想シーンが長すぎて、あと未だにタイトルが『いま、会いにゆきます』でいいのか分かんないし。


 ほんと、ナメてかかるといい映画ですんで。
 普段だったらスルーしてる作品だけど、観れてよかった。
 


【監督】金田敬
【出演】濱田岳/冨浦智嗣/落合扶樹/寺島咲/緑魔子/団時朗/斉藤由貴/甲本雅裕/木下ほうか/豊原功輔/平田満/由紀さおり/岡本奈月/赤城麗子
【公式HP】http://www.aoi-uta.com/