IWGP今昔物語

jogantoru2006-03-17



 一昨日から池袋で集中稽古に入った。もう毎日稽古ですよ。もう稽古の合間にメシ食ってウンコして寝てるみたいになってくる。これが極まってくるとメシ食ってウンコしながら稽古してたり、は、しない。大人だから。
 で、その稽古場ってのが池袋西口から徒歩15分弱あるんですが、池袋西口といえば池袋ウエストゲートパークがあって、キングの街である。でも僕の池袋西口での思い出といえばIWGPより遥か昔、まだチーマーが出始めた頃のこと。


 大学の先輩と飲んでいた僕らは軽快に軍歌なんかを歌いながら警戒心ゼロで西口公園を歩いていた。
 すると気のいい感じの柳沢慎吾的なにいちゃん(当時なぜか柳沢慎吾=池袋的なイメージを持っていた)が、先輩に声をかけてきた。
「そのライダースかっこいいじゃん」
いきなりの街角ファッションチェックに気を良くした亀顔の先輩は「おう」なんて応えたら、柳沢ったら


「それ、ちょうだい」


 おねだりしてきた。

「はあ?」


 唐突なおねだりに呆然とするも柳沢の手元にナイフがチャキーンと飛び出すのを見て、あわわ。次第に貴一やら任三郎やらどんどん柳沢チームが集まってきて、あわわわわわ。
 囲まれた。
 気がついたら柳沢がライダースを着ていて、冬空の下に先輩はTシャツだ。
 寒そうだった。
 するとチームの一人が


「かわいそうじゃん」


 おおお、いい人!男気あるなあ、素敵だなあ。俺もこの人についてチーマーになってこの街を、そしていずれは日本を束ねるんやあ!
 兄貴はニヒルに笑うと言った。


「なんか寒そうでかわいそうじゃん。お前のGジャンやれよ」


 そう言うと下っ端の子が着てたボロボロの袖のないGジャンを先輩の肩にかけていた。
 僕は思った。


 B'zだ。


 これでショートパンツなら確実にB'zだったのだが、ライダースに合わせた革パンが逆にみっともない。愛のままにわがままに僕は君だけを逆にみっともない。ん?最近これ使ったかな。まあ、よい。


 その時からGジャンとB'zが嫌いになった僕だったけど、昨日池袋で決起集会的飲み会をしたらそこのお客さんがチケット3枚買ってくれたよ。
 ブクロ最高!