『ワースト☆コンタクト』
死神と呼ばれるヤクザ(哀川翔)が子供の頃に出会った宇宙人と再会していろいろあるみたいな話。
なんてったって宇宙人役が板尾だもん。ホームレスみたいな板尾が「わしや。あん時の宇宙人のおっちゃんや」。それだけで面白い。これ完全にアテ書きだってぐらいにハマってる。ごっつええ感じのトカゲのおっさんほどに、その存在が当たり前に成立するからすごい。「牛乳かければ怪我が治るんや。低脂肪乳はあかんで」って板尾が言うから説得力があるのだ。
しかも哀川翔の組が敵対する中国マフィアのボスがベンガル。
ベンガル!
ベンガルが中国マフィア!
そのまんまだもん。コントか、はたまたあぶない刑事か。浅野温子がカルメン踊り出すんじゃないかと思うくらい。
哀川翔=ヤクザ、板尾=宇宙人、ベンガル=中国マフィア。これだけハマり役だらけなんだから外れるわけがない。
つか「ベンガル」って携帯で予測変換されるんですね。「べんか」で「ベンガル」って出てきた。すごいなベンガル。ベンガルってサブカルなんだろうか。
いやむしろメジャーだ。メジャーな作品の中でサブであるのに、そこからグイと出て来る人ってすごい。
大杉漣然り、寺島進然り。今だと「時効警察」の豊原功輔ね。この前まで黒田アーサーと区別付かなかったし、名前も「とよはらこうほ」かと思ってたのに今じゃオダギリジョーと渡り合ってるもの。
でもベンガルも豊原功輔も寺島進も黒田アーサーもベンガルも石橋凌も大杉漣もベンガルも岸部一徳もベンガルも脇役として程良く使われていた時期があってそれが今やメインカルチャーだったりする。サブカルがメインになってきた今では「サブカル」ってサブで軽く扱われてたのがいずれメインとなるであろうの略なのか。それと、ベンガルってたくさんいるんだろうか。
まあ、ベンガルについてこんなに語らんでもいいんだけど、このロングコントみたいな映画がメインにくるような時代が早く来ればいいなと思うこの頃であります。
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