じゅおん
「じゅおん」と言ってもジュディ・オングの略ではない。魅せられたわけでもないし、今さらジュディ・オングを略すような人はいないのだ。そしてジュディマリはジュディアンドマングリーの略でもない。卑猥だ。ひわーい、何故にぃ?
そうじゃなくて「呪怨」である。何をいまさら?と申すことなかれ。ずっと手に取ることすら憚られたこの作品をようやく観ることが出来たのは先日『輪廻』を観て、「Jホラーなら意外といけるんじゃね?」と半端な自信を持ったからである。洋モノは血がたくさん出るから怖いのだ。ちうか、気持ち悪い。でも普段慣れ親しんだ日本人なら大丈夫じゃなかろうか。僕の黄色民族大好き主義がそんな答えを出したのだ。
で、とりあえず『呪怨』を観る。
あんまり怖くなーい。
いける。
そう確信した僕は『呪怨2』も借りてきた。
すげー、怖えええええええええ。
怖かった。
自室で観てるのに「ひっ!」「はうっ!」「はうあっ!」「るとがっ!」「るとが、はうあっ!」とひとしきり声に出し、ビックンガクガクと慄いた。なんだよ、やっぱ怖い。新山千春の彼氏が俊雄くんにポーンポーンポーンって、ぎゃあああああ。ですよ。炬燵なんか入れないもの。うちにないけど。調子に乗って夜中に部屋真っ暗にしてたもんだから。なんか音声ちっちゃいなあとか思って大音量にしてたらノリピーが「きゃああああああ」でしょ。びっくりするっつの。
まあ、でも、大人の階段をまた一段上がったかなって感じもする。
頑張ったよ俺。
で、『呪怨』と言えば伽椰子と俊雄くんですが、やっぱ俊雄くんが超怖い。
だから怖いっつの。
とか思ったら、
案外、可愛らしいでやんの。
そう思ったらなんだかふふふと微笑ましくなってくるものだ。
撮影現場をキャッキャと駆け回る白塗りの児童。
休憩時間にロケ車の中でPSPに夢中な白塗りの児童。
地方ロケでホームシックにかかりしくしく泣いている白塗りの児童。
気持ち悪い。
『呪怨』シリーズで使われたこの”呪われた家”は所沢にあるそうです。
行かないけど。
『呪怨』
【出演】奥菜恵/伊東美咲/津田寛治/上原美佐/市川由衣/松田珠里/田中要次/榊英雄/松山鷹志/尾関優哉/藤貴子
『呪怨2』
【出演】酒井法子/新山千春/堀江慶/市川由衣/葛山信吾/斎藤歩/山本恵美/黒石えりか/尾関優哉/藤貴子
【監督・脚本】清水崇