『THE有頂天ホテル』

jogantoru2006-01-15



【監督・脚本】三谷幸喜
【出演】役所広司/松たか子/香取慎吾/佐藤浩市/篠原涼子/戸田恵子/西田敏行/生瀬勝久/オダギリジョー/麻生久美子/YOU/唐沢寿明/原田美枝子/角野卓造/伊東四朗/石井正則/川平慈英/堀内敬子/津川雅彦/梶原善/近藤芳正/寺島進/浅野和之/奈良崎まどか/榎木兵衛/他


 とりあえずパンフレットに写真が載っていたキャストの名前を書き連ねてみた。なんだこりゃ。改めてすげえ。他にもレストランの客がココリコ田中と八木亜希子の『みんなのいえ』コンビだったり、ホテルの廊下で「叫ぶ女」を高島彩がやってたりとサプライズな感じでも楽しめる。他にも出てたんだろうけど、ちょっと分かんなかった。あと清水ミチコが館内放送の声をやってた。なんとも豪華である。
 内容とかはここに書いても仕方ないっていうか、書いてらんない。舞台は迷路のようなホテルの大晦日、そこで働くホテルマンたちと様々な宿泊客。彼らそれぞれのいろんな話が交錯しててそれが全部集まって『THE有頂天ホテル』なのである。それがキャッチコピーである『最悪の大晦日におこった最高の奇跡』という一言に集約されている。たぶんこれ脚本書いてる人は相当頭いいね。天才だと思う。売れるんじゃないかな。売れてんだよ。ええ。
 それでどのキャストもみんな見所あるのね。みんなが主役みたいな感じで。何かのテレビで『(これだけ登場人物が多いと)みんな誰かに自分を投影させて観ている』んだと言っていた。言われてみると僕は香取くん演じるベルボーイの憲二に肩入れして見てた。どんなキャラなのかは観れば分かるかと思いますが、なかなかね、ええ、感情移入しまくれたりもしたわけで。そんな状況でラストの松たか子の言葉に胸が熱くなったりして、最後のYOUの歌声に一緒にワキャワキャしたんだもの。
 でもやっぱり三谷映画の一番いいところは
 『観終わった後に幸せな気持ちになる』
 ってところだと思う。 みんなにこにこして観てるんじゃないかな。僕も相当ベリー柔和な顔になってたはずです。だって苦手な役所広司すら素敵だったもん。
 ま、なんつうかともかくこれは観るべきだと思います。
 外人さんには作れない映画だと思う。