立つ鳥あとを濁しまくる
先日。
3月の公演も迫ってきたのでASSHの小道具やら衣装やら備品やらの在庫チェックをした。場所は櫻井くんの家である。ま、櫻井くん家にあるのは一部なんですが、それでもうちなんて何も置けない。
何故彼の家に置けるのか。
広いから。
何故彼は広い家に住めるのか。
遠いから。
広いけど遠い。
近いけど狭い。
どっちがいいのか分からんが『近くて広い』というチョイスの出来る身分に早くなりたいものである。
在庫チェックなんて言っても、いろんな物が出て来るから「わー、こんなん懐かしい!」とかなってはしゃぐ。あんなかぶりもの、こんなかぶりもの。かぶりものばかりだ。
で、写真みたいになる。たぶん「こちら七曲署!」みたいな感じ。かぶりものはいいが、かなりの照りを見せているのが気掛かりだ俺。これ深夜2時くらいですから。テンション高かったから。
深夜の2時にキャッキャしながらこんな写真撮ってるのも、なんだか青春な感じでよい。僕の青春にはエロスがなかったので、なんかこうテンションが上がると文化祭的になる。でも文化祭でこんな格好したとかじゃない。ムードだ。でも今では同窓会にもすっかり呼ばれなくなった。そんなことはいい。でも緑高の3年2組だった方がこれを読んでたら是非一報をくれたら前向きに善処します。とか言ってるから呼ばれないのだ。なら僕が呼べばいい。でも、そんなことが出来る子ならとっくにやってるし、それが出来ない子だからこんなとこでちろちろ言ってみたりするのだ。で、実際連絡が来たら焦るのである。
とかまあ、そんなことを思いながらもチャッチャッチャッチャと作業は進む。
バケツが一つあった。確か「トーキョーから〜」の時に使ったものだ。
見るとそのバケツにはサッカーボールやらが入ってた。
「何これ?」
と、サッカーボールを取り出すとおよそ小道具に使ってない物が出てきた。
いくらASSHの小道具にかぶりものが多いからと言って、明らかに小道具ではない。
かぶりものっていうか、かぶせものだ。
中身がなかったから良かったものの、明らかにエイズ撲滅的なグッズだ。
「これは一体、誰の仕業?」
すると、このバケツが元々ある人物の家にあったことが判明。ちなみに僕のではない。僕はベネトン派である。僕らは翌朝合流する、仮にフラワーさん(今回は本人の名誉のためにも本当に仮名)に真意を問おうとその夜は床に着いた。
翌朝。
やってきたフラワーさん(仮)はブツを見ると、
「ああ、俺の小銭入れ」
と、おもむろにポケットから小銭を出すと入れ始めた。
「良かった。探してたんだよ。あ、どこにあった?バケツ?あ、そう。あー、ベッドの脇に置いてたから。それで落ちちゃったんだな。うん、小銭入れ。そうだよ、オカモトの小銭入れ」
フラワーさん(仮)は小銭でパンパンに膨らんだそれをポケットに仕舞うと何もなかったようにふふふんと作業を始めていた。
小銭入れとはトンチが効いてるなあ。
そう言われたら見えるもん。
あっ!