『シン・シティ』
どうもアメコミ物ってのは苦手でバットマンもスパイダーマンもあまり観てないし、同じ被り物ならマジレンジャーとか響鬼の劇場版の方がいいじゃんと思ってしまう。日本人だし。僕日本人大好きですから。
しかし『シン・シティ』はどうも気になって。というのはやはりクレジットにある『クエンティン・タランティーノ』の名前のせいである。
クエンティン・タランティーノ。
あの『パルプフィクション』の衝撃。ただの渡辺正行似の外人だと思ってたトラボルタがすごくカッコ良くて、もちろん映画もすごくて。そのマニアックな、なんつうか世界のサブカル王的なスタンス。「なんか訳分かんないけど、だってタランティーノだもん」つう感じ。とりあえずタランティーノは観ておかないとサブカルは語れないじゃないのとサブカル的な世界に憧れる田舎青年は思うわけです。あの『パルプフィクション』のユマ・サーマンのポスター貼っておけば部屋がオシャレっぽい。そういう時期を経て今があるわけでタランティーノというのはすごい存在なのであります。あんな漫画みたいなアゴでも。
で、
やっぱカッコ良かった。
ハードボイルドです。シン・シティという無法地帯で繰り広げられるバイオレンスとラブ。モノクロの世界に時折溢れ出す鮮やかな色彩。
カッコいい。
どのキャラもかっこよくてセクシーでメチャクチャで。派手過ぎない漫画的な演出がありえないリアルな世界を作り上げてる。
ブルース・ウィリス渋いし、ベニチオ・デル・トロがすごいことになってるし、ジェシカ・アルバすげえ綺麗で、クライヴ・オーウェンは宇梶剛士にしか見えなくて、ミッキー・ロークは油断すると誰だか分かんないけど、一番好きなキャラはデヴォン青木演じるミホ。二刀流でスパンスパン斬りまくる。キルビルのユマ・サーマンや栗山千明同様に女子と日本刀は最高にマッチする。
あーなんつうか、とにかく観て。
【監督・脚本】ロバート・ロドリゲス/フランク・ミラー
【特別監督】クエンティン・タランティーノ
【THE HARD GOODBYE】ミッキー・ローク/ジェイミー・キング/イライジャ・ウッド/ルトガー・ハウアー
【THE BIG FAT KILL】クライヴ・オーウェン/ブリタニー・マーフィ/ベニチオ・デル・トロ/ロザリオ・ドーソン/デヴォン青木/マイケル・クラーク・ダンカン
【THAT YELLOW BASTARD】ブルース・ウィリス/ジェシカ・アルバ/ニック・スタール/マイケル・マドセン/ジョシュ・ハートネット