ニホンゴムヅカシイ

 日本ゴムDUXACY!
 そう、日本のゴム業界を席捲した新種のゴム「DUXACY」は従来のゴムの概念を払拭した、まさに近未来型のゴム、ゴム of the ゴムなのである。
 つうわけではなく、日本語は難しいっつう話である。
 ね、カタカナにするだけでこれだけ判りづらい。
 

 先日『パッチギ!』をビデオで鑑賞し(2回目)、相変わらず橋の上でコウスケがギターをアレするシーンでオダギリジョーの歌う「悲しくてやりきれない」を聴きながらまたも泣いてしまったわけですが、ヒロインのキョンジャを演じてた子は沼尻エリカじゃなくて沢尻エリカだということが判明した。


 ×沼尻エリカ
  ↓
 ○沢尻エリカ


 前ブログに書いたとこも訂正した。全く気付かなかった。思い込みてのはこわいもんで僕は最初に観た時から「沼尻エリカ」だと思ってた。正解は「沢尻エリカ」なのだ。あ、なんかしっくりくる。しかも爽やかなお尻って感じだ。しかしながら、間違いに全然気付いてない僕は電車の中とかで「いやー『パッチギ!』いいね。なにせ沼尻エリカいいよ、今度あれでしょ、主役でドラマやるもんね、1リットルの涙だっけ?いやーきてるね、沼尻エリカ!」とか言ってたわけです。教えてよ周りの人!でもいきなり言われると面食らうから遠回しにヒントを示しつつ教えてよ!って話である。
 漢字だって「沢」と「沼」って全然違う。
 「沢」が「沼」になるだけでみんなイメージも全然違ってくるのだ。


 ○沢田研二
  ↓
 ×沼田研二


 誰だ沼田研二!農業してるね。スーパーに行くと「沼田研二さんの作ったササニシキ」が売られているよ。いい笑顔だし、タレ目だね。
 他にも


 ○小沢健二
  ↓
 ×小沼健二


 太ってるね。確実に。なんかドン臭そう。高校時代はガリガリ坊主でニキビですよ。
 しかも略したらヌマケンだ。
 家にいたらハウスヌマケン! 夜霧のハウスヌマケン!
 妖怪か!新手の都市伝説か!


 
 名前の読み方が難しい人も多い。
 「内藤剛志
 この人は超難問。まず読み方が「たけし」か「つよし」か分かんない。これは新庄剛志も同じで今はSHINJOだからいいけど前はフルネームだったし。
 とか思って「内藤剛志」で検索してみた。
 http://dir.yahoo.co.jp/talent/21/m93-2274.html
 

 「ないとうたかし」でやんの。
 そうきたかー。本当に知らなかった。
 ちなみにSHINJOは「つよし」である。
 http://www.fighters.co.jp/players/01.html


 あと一瞬迷うのは国生さゆり香坂みゆき。ベンザブロックのCMで香坂みゆきをパッと見た時に「あ、国生?」とか思う。でもロンブーの格付けのやつで国生を見た時に「あ、香坂みゆき?」とは思わない。香坂みゆきは格付けには出ないのだ。出てもロンブーも扱いに困るのだ。プチRIKACO的な扱い難さがありそうでならない。
 ま、名前の話じゃないけど。


 とはいえ、僕も名前間違えられまくる。むしろ名前を間違えられ慣れている。「成願」ってのはなかなか読めないようだ。大概の人は「成瀬」って間違える。これも思い込みである。あまりに間違えられ過ぎているために「成瀬」に愛着すらある。芝居始める時に真剣に「成瀬トオル」って名前にしようかと悩んだし、昔マガジンで「ハーレムビート」ってバスケ漫画が連載されててその主人公が「成瀬トール」て名前で他人事とは思えず熟読したもんだ。
 電話なんかだと「もしもし、成願です」「は?」「成願です」「ジョウバン?」「いや、ジョウガン」「あ、すいません、ジョウガさん」「ジョウガ、ン!」「ん?」「ン!」「あーあーあー、ん?」「ジョウガ、ン!」「あーあーあー、ン?」とかなってもう志村けんの「あたしゃ神様だーよ」のコントみたいになる。
 だからファミレスやカラオケで名前を聞かれると連れの名前にすることにしているし、ビデオ屋の会員証にも書く欄がなくても読み仮名をふってあげる。間違えられる側も「あー間違いやすいよな」と気を遣っているのだ。
 普通に初対面の人に「ジョウガンです」と名乗ったら「ニックネーム?」って返されたこともある。初対面の人にニックネーム教えないっつの。「小沼健二です。ジョーガンて呼んでネ!でも本当はヌマケンって呼んで欲しいヨ!」とかそういうのじゃないのである。


 日本語ってのはほんと難しい。今も一人知り合いでどうしても名字が読めない人がいる。読み方候補が3つくらいある。しかし僕は人を下の名前で呼ぶのが苦手だったりする。うまいことヒントを引き出したいんだがそれが難しい。
 僕にとっては日本語より人付き合いの方が難しい。