蒸気少年と蒸気男と蒸気爺

 

スチームボーイ 通常版 [DVD]

スチームボーイ 通常版 [DVD]

スチームボーイ
【監督】大友克洋
【声の出演】鈴木杏/小西真奈美/中村嘉葎雄/津嘉山正種/児玉清/沢村一樹/寺島進


 蒸気の吹きまくる話。主人公のレイの一家はみんな蒸気の発明とかしてて名前もスチム。スチムさん一家は蒸気の申し子である。そんで蒸気を悪いことに使おうとしたり、それを阻止したり、蒸気で空を飛んだり、蒸気で街中が凍ったりする。なんでこんなに蒸気かっつうと舞台は19世紀のロンドンで当時(たぶん)蒸気機関車とかが出来て、蒸気がすごくフューチャリングされてた時代なんだと思う。


 時は19世紀半ば、舞台は世界初の万国博覧会を控えたイギリス。少年レイは、祖父ロイドと父エディが発明した謎の球体・スチームボールを手にしたことから、アメリカのオハラ財団の手の者に捕われる。連れて行かれたのは、巨大な機械の要塞・スチーム城。そこで財団は、超高圧の蒸気を封じ込めたスチームボールの力を武器として売りさばこうとしていた。レイはそれを阻止しようとするが…。


 そうそう、こういうこと。小難しい話が多くて理解してない部分があるけど、でっかいスチーム城相手にレイの操縦するなんか蒸気で飛ぶマシン(名前が分からない)がビュンビュンやるのはなかなか爽快。でも肝心のスチーム城が黒すぎて細部が全然分からないとか思ったけど、それはうちのブラウン管に問題があるのかもしれない。だって10年くらい使ってるテレビだから。
 「産業革命の前に我が家の家電革命を!」
 そんなママの宣言にパパは肩身を狭くする。
 僕は知らないふりをしてお庭でジョンと遊ぶのさ。
 はい、なんだか分からない。
 勢いで書くとほんと分からない。
 でも消さないのは、なんとなくお気に入りだからだ。
 スチームボーイもなんだかよく分からないけど、なんとなくお気に入り。やっぱり『アキラ』には及ばないけど、うん、面白かった。途中で寝てないし。
 つか、主役のレイの声をやった鈴木杏。よかった。全然分かんなかったし違和感なかった。つか、僕は鈴木杏の声を知らないのだ。顔のでかい子ががんばっていきまっしょいな感じだとしか思ってないのだ。
 それよりもメガネの青年の声が寺島進だったのがびっくり。全然分かんないし怖くないしメンチ切らないもの。テメエ、コノヤロウとか言わないんだもの。
 でも普段平凡な日々なので『レイの操縦するなんか蒸気で飛ぶマシン(なんて名前なんだろう)』で大空を飛び回れたら楽しいだろうなと夢想してみるあたり僕もまだまだ少年ですよ。