216の瞳と108の煩悩

 史上初の108人のユニットがデビューするそうです。
 その名も
 煩悩ガールズ


 


 すごい。もうなんだか分かんない。単純に「二十四の瞳」の4倍強になるから、戦争中の子供たちであったら悲しみも4倍強だが、「二十四の瞳」の子供たちの4000倍くらいの煩悩にまみれてるっぽい女子たちである。
 彼女たちは『SEXY,CUTY,そしてHAPPYに煩悩フリフリ日本を席捲!』するらしい。デビュー曲は自転車を盗まれたばかりの忌野清志郎坂本龍一の「い・け・な・いルージュマジック」をFantastic Plastic Machine田中知之がアレンジするという、なんともよさげな感じだったりもする。
 しかしモー娘。の見分けもつかない今、彼女たちの名前なんて覚えられるわけがない。つか覚えなくていいのだ。10月にデビューして12月31日に除夜の鐘の音とともに解散していくんだとか。こういうコンセプトはバカっぽくていい。どうせなら紅白出ればいいのに。紅白見てる婆さんとかひっくり返るもの。
 でもこの煩悩ガールズのデビューの知らせに僕は「嗚呼、このメンバーとしてデビューしたかった」と地団駄踏まずにはいられない。ただでさえ、ギャルになりたいと日々精進しているというのに。聞くところによると『ニューハーフ枠』というのがあって、108人の内8人はニューハーフなんだという。でも、僕はニューハーフ枠のような色物でなくギャルとして参加したかった。こんだけいりゃ分かんないっしょ。僕は意外と可愛い顔をしているものである。あと煩悩にもまみれているのである。
 でも煩悩がなくなった来年、この煩悩ガールズ108人のうちの何人が週刊現代で脱ぎ、AV業界に入っていくのか。
 来年こそ『元・煩悩ガールズ』が日本を席捲するんではなかろうか。
 でもネーミングは好きです。
 【公式HP】http://www.jvcmusic.co.jp/108/