見上げると視界全部花火

jogantoru2005-08-15



 栃木のツインリンクもてぎで行われた『花火の祭典』に行った。なんでもうちの家族は去年も行ってるらしく「超いいからお兄ちゃんも行くべき」だというし甥っ子たちもみんな行くし一人で留守番などしたくないので行った。
 しかしながら、僕は花火なんて物にあまり興味はないし、しかもだ、このツインリンクもてぎの花火は金を取るのだ。夜空にボンボカ上がってる火薬の破裂っぷりを金払って見るってどうなのよと思いつつも着いてみたら「うわ、すげー人たくさん、なんかお祭り気分で楽しー」となる。


 で、正直すごかった。
 サーキット場の中で花火を打ち上げるんだけど、40分ほどの間に約10000発の花火が打ち上がる。これは菊屋小幡花火店のみなさんのグッジョブなんですが、これがまたすごい。真上に打ちあがった花火を見上げると視界に入りきらないくらいにでかくて、初めて花火ってものをすごいと思ったし感動したし妹には「お兄ちゃん口開きっぱなし」と指摘されるも開いちゃうもんは仕方ない。何も考えずにただただ空を見上げ、無心に花火を眺めてるってのはすごく贅沢で静かな時間。とはいえ火薬の音はものすごいんだけど。


 このツインリンクもてぎは随分辺鄙なところにあるんだけど、花火終わってから駐車場から車出すのに1時間半くらいかかってちょっとムカついた。もう駐車場ん中仕切る人いないから出口に向かう車が何重にもなってぐちゃぐちゃで。僕は持ち前の明るさをアグレッシブな走りで切り抜けたけど、これじゃ花火の余韻が駐車場でのムカつきに相殺されてしまう。それが残念。
 あとは屋台でやきそば作ってたお姉さんが熱中症でダウンしてて、店の人が「ひとまずやきそばストップですー」って言ってるのを、そのお姉さんは氷で首冷やしながら「やきそば〜、やきそば〜」と恨めしく叫ぶのを聞いて、こんなにやきそばに情熱傾けられる人ってこのお姉さんとヤキソバンくらいだなと思い、なんつうかがんばれってエールを送りました。


 ともかく、このツインリンクもてぎの花火は死ぬまでに一度は見ておいた方がいいと思う。