『デビルマン』

jogantoru2005-07-13


【監督】那須博之
【原作】永井豪
【出演】伊崎央登/伊崎右典/酒井彩名/渋谷飛鳥/冨永愛/宇崎竜童/阿木燿子/ボブ・サップ


 昨年の文春きいちご賞(日本版ラジー賞)で見事1位に輝いた今作。ちなみに2位は「CASSHERN」、3位は「海猫」、4位が「ハウルの動く城」となってるわけですが、この映画は群を抜いてるみたい。ぶっちぎりですごかった。
 ネットでも罵詈雑言溢れ返りまくっているので、そんなに批判はしないようにします。もう罰は受けてると思うし、那須博之監督は今年2月に亡くなられたとのことですので。
 ま、そんな風潮もあったので最初から冷やかしで観てたのでそんなに辛くはなかったです。が、前半のW伊崎のFLAMEコンビの芝居に愕然としてエロビデオのように冨永愛まで早送りして、冨永愛にも愕然とはしましたが。でもDVDってのは早送りが早くて助かる。ほんと映画館では早送りが出来ないから大変だったろうと思う。
 僕的には前半の外ロケシーンのほとんど全てが亀戸のショッピングモールであるサンストリート
http://www.sunstreet.co.jp/)だったので萎えた。ここのトイザらスTSUTAYAにはよく行くもんで緊迫感もくそもあったもんじゃない。しようぜロケハン。
 「デビルマン」にはボブ・サップが出ているので話題になったりしましたが、他にもいろんな人が出てました。


 
 びっくりする教師フックン。ジタバタしてた。


 
 「デーモン、バンザーイ」とデーモンとなったKONISHIKI。髪形が葉加瀬太郎みたいだった。銃弾に蜂の巣にされてた。


 
 デーモンに間違われて捕われる鳥肌実。「あいつはおかしなところはあったが、普段は仕事の出来る男だった」だと。なんでこんなもったいない使い方が出来るのだ。本来ならデーモンのメインキャラだろう。



 そして、一番すごかったのが、


 


 謎のランニングデブ3人組。
 何なんだこいつらは。アミノサプリのレッドが三人いるかのような。しかもこの格好にみんな微妙に天然パーマ。「デーモンだー」ってカップル襲ってました。そんで女を担いで連れ去ってた。「ああ、食欲だけじゃなく性欲もあるんだ」と普通に感心しましたが。俺ならこの三人で一本作りたい。つーかDVDなんだからおまけ特典としてこの三人組を主役にした短編でも作ればよかったのに。デブルマンズとかで。いいじゃん、もうみんな「まいうー」とか言えば。 


 最後に一番すごかったシーン。
 不動明伊崎央登)が牧村美樹の父・啓介(宇崎竜童)と稲を刈っているシーン(これだけでもすごいけど)でのこと。偶然、啓介にデーモンの印である腕の痣を見られた明は空に向かって「ほあーーー」と奇声をあげてました。たぶんなんか切ないシーンだったり明の苦悩だったりのシーンだろうけど、あの「ほあーーー」には驚愕して何度も巻き戻してゲラゲラ笑った。
 
 
 デビルマンってのはすごいマンガである。
 ほんと原作物を映画化するんなら相当の覚悟をしなくてはならんのである。