スターの祭典

 7月7日は七夕だ。「棚からばた餅」略して「たなばた」ではなくて、織姫と彦星が一年に一度だけ逢うことが出来るRomanticが止まらない一日、それが七夕である。
 七夕は英語では『Star's Festival』という。直訳すると『スターの祭典』だ。ほら、頭の中の彦星はすっかり錦野旦になってる。一年に一度の祭典に気合いたっぷりな錦野旦が天の川を渡ってやってくる。
 しかしながらそんな錦野旦だがいまだに一瞬『にしきのたん』と読んでしまうのは俺だけではないはずだ。にしきのたん。可愛い。あんな濃い顔だけど可愛いぞ、にしきのたん。前に『萌える英単語』略して『もえたん』が流行ったが、今度は『錦野旦の燃える英単語』略して『にしきのたん』ってのはどうだろう? 『もえたん』が二次元美少女(虹原いんく・17歳)が受験勉強をナビゲートしてくれるってんなら、『にしきのたん』は三次元スター美中年錦野旦に受験勉強どころか人生勉強もナビゲートしてもらおう。どうせ英単語も『愛してる、とても』→『I love you,very』しか載ってないし、間違えてる。でもそれでいい。だってその方が歌いやすいし、スターなんだから。


 スターの祭典といえばプロ野球オールスターゲームだが、日本のオールスターには興味なくて、専ら気になるのはメジャーリーグのオールスターだ。ゴジラ松井は選出されるのか。ま、その辺はアメリカ人に委ねよう。
 


 野球界のゴジラはNYにいるが日本のゴジラは日比谷にいる。ゴジラ像の周りには往年のスターたちの手形とサインがある。西田敏行仲代達矢などのスターの中にトム・クルーズの手形まである。


 
 マッチ。俺の中では永遠のスターだ。


 
 トシちゃんだっている。なんだかんだ言ったって田原俊彦はスターなのだ。

 …なんてこった。よっちゃんがいない。


 いや、待てよ。
 あれ?
 スター錦野旦がいないじゃないか。
 どうして?


 そう思って俺は短冊に願い事を書いた。


 『来年は錦野旦の手形がありますように』