赤い彗星ぶしゃあああ

 NASAの話。NASAばな。
 彗星の内部を調べるために無人探査機「ディープインパクト」から衝撃弾インパクターを彗星にぶち当てちゃうってんだから話がでかい。全然情けなくないNASA話だ。ニュースで聞いてる時は『水星に衝撃弾を衝突させた』んだと思ってたので、何をしてくれとんじゃい、水星なくなったらどうすんのんじゃい、世の水星人の人(http://book.matrix.jp/book/06.html)は今後どう六星占術見たらいいのよ、細木数子もずばり言うわよ、いや言えないよ、テンパるよ。テンペるよ。
 でも本当にテンペったのは衝撃弾をぶち当てられたテンペル第一彗星。ぶしゃああああってな具合に白い煙だか塵だか噴出してたもんね。それこそ寝耳に衝撃弾だ。その爆発たるやTNT火薬約五トン分だってんだからすごい、と思ったけどTNT火薬ってなんだ。トオルは何より豚足が食べたいのTNTか。違う。Wikipediaによると『TNTとは「2,4,6-トリニトロトルエン」の略称である。衝撃や熱に対してきわめて鈍感、毒性が少ない、金属を腐食しない、など優れた特性を持つため、爆薬として広く用いられている。火薬の代表として、核爆弾の威力を表す単位「TNT総量」に使用されている。』らしいけど、トリニトロトルエンってずいぶんと『ト』と『ラ行』が多いし、なんだか特別なトルエンでヤンキーが喜びそうだ。五万トンもあれば歯なんかすぐ溶けるよ。そりゃ彗星も爆発するっつの。
 でもこの実験によって太陽系が誕生した当時の物質が閉じ込められているとされる彗星の内部を直接観測できるらしい。ちうか太陽系がどんな感じで誕生したのかが分かってきちゃうかもしれない。
 って、地球みたいな惑星が作れちゃうかもってことなのか。
 すごい。
 すっごい。
 すっぎょい。
 なんかもう未来みたいな話で、すごくSF過ぎてなんだか実感は沸かないけど、これは人類の歴史でものすごいことでTVでそんな光景が見れちゃってるってのが改めてすごい。
 若貴兄弟の骨肉の争いとかに沸き立ってる場合じゃない。遺産放棄とかしてる場合じゃない。若貴兄弟はどつき漫才でもしてればいい。本意気の。コンビ名はヤングノーブルフラワーズとかでいい。でも漫才は成立しないか。勝氏喋らないし。舞台も放棄しちゃうかもだし。もうこんな兄弟は杉田かおるに廻し蹴りでもしてもらえばいいのだ。なんじゃこら。
 

 いやいやいや、忙しくしている間に世間はぐるぐる回ってて蹴られてて、なんか小さいとこでぐるぐる回ってる俺にも衝撃弾がぶち当たればなんか変わってくる気がする。小劇団はよくぶち当たってくるんだけど。