るみたん、ブータンになってるよ

jogantoru2005-06-07

 
 とは名作『ボクの魔法使い』からの台詞だが、忘れていたけどブータンってのは国名であり、日本に留学してきたブータンの若者は「君は何処の国から来たの?」と問われ「ブータンです」と胸張って答えたら、ちょっとニヤニヤされて「???」とか思うだろう。でも決して他意があるわけじゃないし、宣戦布告でもない。


 愛・地球博に行ってきたという友人からお土産を貰った。
 それはブータン館で購入したというブータン珍獣ターキンのキーホルダーである。
 「なんでブータン?ターキンて何よ?」などと思うよりもこのターキンのつぶらな瞳、丸みを帯びたボディライン、いやー愛くるしい。「珍獣?ただの牛じゃん。むしろヤクじゃねえの」などとは全然思ってないし、わざわざ万博でブータン館をチョイスするナイスな心意気に心打たれた俺は全く知らないターキンについて調べてみた。



 
【ターキン】
 ブータンの国獣。そもそも『国獣』っていう括りがあるのか分かりませんがブータンが言うんだからあるんだと思う。そう思って調べてみたら国獣あった。しかし世界でも『国獣』を指定しているところは少なく、フィリピンのカラバオ(水牛)、 ネパールの牛、 インドのインド虎などがある。アジアは国獣が好きらしい。日本には国獣は規定されてなく栃木や山梨が県獣として「カモシカ」を制定してるらしい。県獣になると一気にしょぼくなる感じがする。別にカモシカがしょぼいとかでなく。
 ターキンはずんぐりとした体つきの割に走るとすごく速くて、危険がせまると鼻から鋭い警戒音を鳴らしながら、山の斜面をすばやく駆け上がったりする。で山頂の岩塩を食べたりするらしい。
 それとターキンと聞くとどうしても頭に「ターキン&翼」と浮かんでしまう確立は78%にのぼると云われている。また、ボーリングのターキーの語源は「巨人ゴーリキーが巨大鉄球で続けざまに三度ターキンの群れをなぎ倒した」という逸話からではなく、そんな逸話もない。



 で、ついでにターキンとよく似ているヤクについても調べた。暇なのだ。



 
【ヤク】
 主に荷役用の家畜として飼われているが、肉は食用(ヤクカレーとかある)に毛はヤタと呼ばれる織物になり、現地には「ヤクに捨てるところなし」という諺があるとかないとか。
 またブータンの人々には馴染みがあるようで、ブータンにはヤクに関するこんなジョークがある。
 『あるロシア人のヤク専門家がブータンにやってきました。彼はヤクを利用した畜産業をブータンに導入する目的でやってきたのです。彼はブータンに着いて早速、ヤクの生息する高地に出かけていきます。そこで彼は毛深い動物を見かけ、「あの奇妙な動物は何ですか」と同行したブータン人に尋ねました。そのブータン人は、「あれがヤクですよ」とロシア人のヤク専門家に教えたのは言うまでもありません。』


 …どこで笑えばいいんだ。
 これでブータンの人々はゲラゲラ笑うんだろう。「いや、だってヤクだってそれー、ゲラゲラゲラゲラ」。いやー、ブータリアンジョーク全然分かんないし、ブータンの人はロシア嫌いなのかな。



 ちなみにヤクは日本にも生息している。




 
【やく】
 世田谷区桜新町近郊に生息。トイレットペーパー包装紙や著名人のタバコの吸い殻を好み、現地には「やくは捨てるものを拾う」という諺があるとかないとか。
 また日本昆虫協会の理事や流行語大賞の審査員を務め、意外と「こんな感じのおじさんになったら人生楽しそう」とか思われている一人でもある。



 ちなみにブータンの通貨はニュルタム。1ニュルタムは2.4円くらい。でもなんかニュルタムってすごいな。ニュルニュルだ。掴みづらい感じだ。だからニュルタムの語源は『お金って掴んだと思ったら出て行くね』っていう意味から由来してるんじゃないだろうか。
 違うかな。
 違ってもいいさ。
 でも俺はそう思うんだもの。