花嫁の兄奮戦記

jogantoru2005-05-29

 ブログを3日ほど空けてしまいました。ちょいとバタバタしておりまして、って言い訳すんのもいやなんですが実際そうなんだから仕方がない。へい。


 5月27日、うちの妹が結婚したわけですが世間的にはどうか分かりませんが結婚式ってのはなかなか感動的なもんでございます。
 式は横浜でありまして、当日の朝までホテルで顔を合わせたりしてたんですが教会でウェディングドレス姿の妹が出てきただけで涙腺がぶわっ、披露宴で両親への手紙読まれたら涙腺どるるるっ、新郎の挨拶でまた涙腺どばばばっ、と涙腺開きっ放しの感動しまくりでぐっしょんぐっしょんだったわけです。
 そんな披露宴でこんな俺がスピーチを頼まれまして、まあスピーチというか新婦のプロフィール紹介をやってくれとのことで花嫁の兄としてはもちろん快諾したんですが、妹からの指令が、


『落語でやってくれ』


 え?落語?出来ねえっつの?
 などと思いながらも、頼まれたら断れないっつうかむしろ嬉しい俺は先ずは形からってんでヤフオクで着物を購入。
 


 兄妹の幼い日の実話を基に笑えて泣けるオリジナル落語を創作して本番に臨んだわけであります。


 式も滞りなく終わり、披露宴も庭でシャンパンで乾杯なんかしていい感じに始まると俺だけ抜け出して着物に着替える。うっすら聞こえてくる新郎のお姉さんによるプロフィール紹介は何とも真っ当な感じで気が引ける。そして司会の方の声が聞こえてくる。


「それでは、お兄さんの登場です」
 え?仰々しくねえ?
 とか思った途端に扉は開かれテケテンテンテン出囃子の鳴る中に登場、クレージーケンバンドの『タイガー&ドラゴン』に乗せて落語を披露した。


 披露宴の温かムードに救われて、笑いと拍手に包まれた中で落語を終えたわけであります。
 しかしながら他の披露宴によくある新郎新婦の友人による出し物みたいなものもなく、あとはシンプルで感動的な披露宴。結局色物は実兄だけだったってのはどうかと思ったけど、まあ、よかったんではないかと。


 
 ほんでまあ、甥っ子とはしゃいだりも出来ましたし。


 で、披露宴が終わると親戚なんかとの挨拶もそこそこに二次会の会場に移動。
 肉親なのに二次会に参加。しかも司会でやらされた。やらされたっつうか、頼まれた瞬間に小躍りしたみたいなところもあるわけで何とも使い勝手のいい兄ではあるが、披露宴に来てた若者たちに「お兄ちゃん、面白かったよ」とタメ口で褒められまんざらでもなく、司会進行中も「お兄ちゃん、がんばれ」なんつう微妙な声援に助けられ無事に役目を終えた。
 三次会にも誘われたんだけど、さすがに新婦の実兄がぐてんぐてんに酔っ払うわけにはいかずその場で辞したんだけど、帰り道にふと思った「ちゃんとおめでとう言ってない気がする」ってのが気掛かりだったけどバタバタしてたし覚えてないってのが正直なところ。でも俺の働きが「おめでとう」なわけでそこんとこは汲んでいただいてるだろう。
 まあ、今頃は新婚旅行でどこかに行ってる二人も喜んでくれたんではないかと。(二人が新婚旅行でどこに行ったのかは知らない。タヒチな気もするがはっきりしない。俺はそういう情報まったく覚えないし、あまり知らされないのだ。ちなみに結婚式も披露宴も当日までどこでやるか知らなかったし)。ともかく、めでたいことってのはやはりいいもんでこっちまで幸せな気分になる。
 俺もね、意外とうまくまとめますんで御用命はメールにていただければ格安にてお請けいたしますよ。


 あと、新郎新婦の写真がものすごく汚いのに他意はありませんから。