春オララ

jogantoru2005-03-31

 桜の開花宣言がようやく出た。あと一週間早かったら東京穴にナイスアシストだったんだけど大自然のなさる事だけは読めないから仕方ない。
 開花宣言とは言っても俺の周りの桜は全然開花してなかったりするんだが何を基準にしてるんだろうか。
 『ざんぎり頭を叩いてみれば文明開化の音がする』というのがあるが桜を叩くと開花っぽい音がするのか。それともざんぎり頭を叩いてみると頭が割れてそこからにょきにょき桜の木が伸びて開花するというのか。
 これは落語の『あたま山』って噺なんだけど、一番きちんと聞いてみたい噺だ。頭から桜が生えてる男の話なんだけどめちゃめちゃSFである。ジャパニーズオールドエスエフだ。全部カタカナにすると馬鹿っぽいし何だかFM局の名前みたいだけど。

 今日はそんな風流な事を考えられるくらいに春の日である。
 ようやく生活のリズムがゆっくりしてきた。久々の穏やか日和。車を走らせながらHALCALIの『ハルカリベーコン』を聴いてぬふふんとなり(このアルバムは今聴いても最高)、電車の中ではいまさらながらの村上春樹海辺のカフカ』を読み(これ面白いね。ジョニーウォーカー!)、しばし続くだろう穏やかデイズを穏やかに満喫してやろうかと思う。心なしか文章も穏やかな感じがする。野良猫を見つけでもしたらミルクとツナ缶を、凍える旅人に遭遇したら毛布と温かいスープを与えるだろう。
 まあ今日だけだが。
 誰にもそんな時はあるんじゃなかろうか。なんかこうハートフルな感じっつうの? ハートフル溢れた男の背中っつうの? そういう感じが漲っているわけです。
 まあ今日だけだが。
 暇過ぎると不安になったりするけど、たまにはこんな戯れ言を吐いてのんびりしてもいいし、オチもつけなくていいと思う。決して何も浮かばないというわけでなく。