東京も捨てたもんじゃない

jogantoru2005-03-13

 芝居も本番近くなってくると俄然色めき立ってくる。衣装が揃い小道具が揃い、段々と芝居が出来上がっていく。そんな色めき立ちに拍車をかけるために昨日はASSH多智花と一緒に美容室へ。イメチェンを図ってみたのだ。ま、役作りだ。知り合いと美容室に行くなんてなかなかないもので美容師さんにハードゲイカップルかと疑われたがそうじゃない。一人で行くのが怖かっただけであり陣痛のひどい時にはギュッと手を握って欲しかったのだ。
 で、たぶんイメチェン成功な俺たちは意気揚々と夜の街へ繰り出し呑み屋に入り乾杯プハーでエリンギ焼きつつ芝居がんばろうねなんつう前向きな話なんかをしつつまたビールグビグビで腹減ったねーとか言ってメニューから「まかない」つうのをチョイス。
「すいませーん、『まかない』ください」
「今日は作ってないよ」
「………そうすか」
 見事な即答に軽く凹んだ俺らに隣りのカップルが声を掛けてきた。
「あなたがたも『まかない』食べたいですかあ。僕たちもさっき頼んで玉砕しました」なんつって話してるうちに意気投合。すっかり話し込み「僕ら芝居やるんすよー」「あ、行く行くー」「マジすか!これチラシなんすよー」「へー面白そう、いくら?今買うし」「えー!マジすか!あーざんす!なんかすいません」「何言ってるんだよ、君たちが素敵だからだよ」
 感動。やっぱり出逢いって大事ねと痛感した。まだまだ東京にはこんな素敵な人がいるんだなと、トーキョーから逃げようっつう芝居を作りながらも心暖まりまくりで語り明かした。あー、でも俺らも素敵なんだわと大いなる勘違いを胸に本番まで頑張っちゃおうとかなりポジティブにさせてもらった。