俺、国家機密に肉薄。
多国籍な人種の行き交う猥雑な夜の街角。そこで俺は偶然にもとんでもないメッセージを見つけてしまった。
『小泉そうり大臣は
人の肉を食べている』
これはどういう事だろう。こんな恐ろしい事実を目の前に突き出され俺はただ立ち尽くすしか出来なかった。
何故俺にこんな情報を?
一国の宰相たる総理大臣のあまりにモラルに欠けた嗜好。大醜聞である。この国を大きく動かすに余りある情報だ。それを何故俺に?そして何故「総理」が平仮名なのか?謎が謎を呼ぶ。ふいに気配を感じ、辺りを見回しても俺を監視している風ではない。ただ一つ分かっていることは俺がこれを偶然見たのではないということだ。誰かが何らかの目的で俺にこの事実を伝えたかったのだ。一体どうして?
しかし。俺は考える。こんな事有り得ないのではないか。いくら何でも総理大臣がカニバリスト(食人嗜好者)だなんてこと。
しかし次の瞬間、俺の思考は恐ろしい考えを導き出してしまった。
それは小泉氏の言動にある。総理大臣であるにも関わらず国会で見せる傍若無人な振る舞い、駄々っ子のような答弁、そして逃げおおせた時のあの含みのある微笑。そのような言動をこういうのではないか。
『人を食ったような態度』と。
明日から俺は命を狙われるかもしれない。気をつけなくては。