蜜『くだけよぜベイベ』

 中野あくとれにて初日で観劇。蜜の主宰の植田裕一さんはとてもグレートな役者さん。最初に見たのは岸建太朗さんの黒子ダイルとの合同ユニット「黒蜜」での公演『何を着ればいいのだ私は』。つーかものすごく意味のないタイトルである。前回の伊達眼鏡という別ユニットの時は『とくする髪形』だし、これも意味なかったし。
 とにかく『何を着ればいいのだ私は』の時はあまりの面白さに凹んだ。中野のマックで一緒に行った生野和人氏と「これまでの俺たちは井の中の蛙やったんやないか」と呆然としながらバーガー頬張ったものだ。その後、ダウチンダウチンリッケンバーグやはえぎわの公演での植田さんのはじけっぷりにギャニヒーとなり、もうなんだ、植田さん観に行くみたいな感じでいいんじゃないかってくらいの気持ちすらある。出て来るだけで舞台の全部を持ってっちゃう存在感ってのはものすごい。見習いたい。見習って身に付くもんじゃないけどほんとすごいと思う。同じこと俺がしても面白くないはず。もう植田さんがやってるってのが面白い。
 で、今回である。居酒屋で高額請求をされた何かの5人組がそれをどうするよ?っつう話である。で、やはり植田ワールド全開の芝居。微妙な言葉のやり取りだとかテンドン(って漢字でいいのか?)の大好きな俺としては植田さんの世界はすげー大好きだ。あああ、これは観ないと分かんないだろうけど、ラストとかもう何度観てもいいやって感じである。
 役者さんでも植田さんはもちろんだったけどアフロ頭の妊婦役の女の人がすごくツボ(って漢字でいいのか?)だったのでちょっと調べたらベターポーヅって劇団の松浦和歌子って女優さん。前半ほとんど出番なかったんだけど、後半出てきたらかなり持っていってた。ベターポーヅって劇団は知らないけど(俺は演劇知らなすぎだけど)また観たい役者さんだった。
 おかげさまで久々に脳内が活性化されまして、どうやらまたいろいろ頭ん中がいい具合になってきました。また書きたくなってきた。

 蜜HP→http://www.d9.dion.ne.jp/~yeah23/index.html