石川といえば梨華でなく晃なのである。

　出た。
　出〜た〜。（バスマジックリンかなんかのCMのおばさんの甲高い声で）
　見事出ました。

　湘南爆走族親衛隊長石川晃！

　長かったー、辛かったーでも、時にフンフンフフフーン（安室奈美恵で）と歓喜の歌さえ溢れてくる。やったよ俺。苦節一週間。早っ。二回目で引いちゃったもの。感慨深がる隙もねえっつの。
　確かに先日の台湾旅行でのビンゴ大会（台湾まで行ってもビンゴってところが思慮の浅さ丸出しだけど）にて台湾特製ストラップが当たって以来俺のくじ運は上向いている。かもしんない。何故『かもしんない』かと言うと他に何もないためであり、そうなるとくじ運云々はただ勢いで書いたってのがバレティーヌだ。
　昨日は職場で送別会があったが数少ない稽古休みを満喫せんと丁重に不参加を表明。だって下の名前も知らないもの。そんな佐々木という名字と天然パーマの印象しかない俺に送別する資格などないのだ。などと自己弁護しながらアメ横へGO、東京穴の衣装なぞ見ながら大好きなヤマシロヤでおもちゃ見物しつつ食玩コーナー発見し気が付いたらその中の
一箱をむんず掴んでレジに並んでた。
　それにしても石川晃ステキである。トサカに入った赤いメッシュと目元に入った鋭い目張りがステキであり、円らな瞳に堂々たる立ち姿は彼の雄々しい中にある優しさを雄弁に語る。なんてもっともらしいこと言っちゃいながらも困っちゃうのは、当初の予定では『晃が出るまでは頑張る』だったのが早々に晃が出てしまったために『湘爆を全員揃えたい』と思っちゃってることで、久々に食玩マジックにハマったっぽいけど俺はそんな自分も大好きだ。