台湾漢字検定

 今回の旅行には基本的に添乗員が二人いた。一人は先日書いた首からてるてる坊主を下げた日本人の添乗員さん。この人は全体を統括する(出来ていたかは不明だけど)役目で、4グループある各グループ毎には現地の、つまり台湾人のガイドがついた。
 俺らのバスには優しくなったハマコーみたいな顔の何(カ)さんという人がついた。このカーさん、なかなか日本語も達者なんだけどやはり日本語は難しいらしく微妙な敬語とかがおかしい。「ご覧になって」とかは「見てみなさいよー」とかになるし「言うちゃだめだよー」などと何処の方言か分かんないような言葉を話したかと思えば使用する単語も結構違ったりして正解を推理しながら案内を聞くのもまた一興だったりする。ちなみに何さんの持ちネタは「ワタシはカーさんだけど、家では優しい父さんですよー」ってネタと、バスの中でみんなに手編みの手袋配り、「カーさん夜なべしてせっせと編んだだよー」ってネタで、前者は得意気になって言ってたし後者は嘘だ。
 そんな何さんの話で興味深かったのが漢字の話。日本では使われていない造語的な漢字があるということ。

 まずはこれ。

 

 読めますか?
 これは「カラオケ」である。
 「オケ」の部分は漢字に出来ない(桶とかじゃない)らしく英語で「OK」なんだそうだ。ちなみに台湾でいう「カラオケ」には2種類あり、一つは日本にもある普通のカラオケで、もう一つはカラオケボックスに女の人が入ってきてマイクを握られてしまうカラオケとあるそうだ。だから漢字的に見ると「いきなり拉致られて上から下からOKよ」みたいな感じがして卑猥である。

 それとこういうのがあるんだとか。

  

 これはなかなかに難しい。俺が小さい声で「障害者」っていうと周りからひどく冷たい視線を浴びせられたけど、だってしょうがないじゃないいろいろあんだもんとアッコばりに強がってみせたが涙目だったに違いない。

 正解は「ピンポン」だそうだ。卓球のピンポン。聞いた時は「なるほどー」とか思ったけど、よく見てみるとなんかよく分かんない感じだ。でも、これが「ピンポン」であるのだから仕方ない。

 だから平山あやの場合は


 

 ポンピーーーン。

 これがどうしても誰かに言いたかっただけです。