鳩は本当の鉄砲喰らったら簡単に吹っ飛ぶ。

 今日は節分である。
 本来節分は季節のはじまりの日(立春立夏立秋立冬)の前日をいうんだけど、何故か春の節分だけが現在はフューチャリングされている。何故かっつうとイベントがないからだ。立夏立秋の頃はイベントなくても遊び呆けていられる、立冬の頃はクリスマスの準備で忙しい。でも正月が過ぎて早や一ヶ月。こたつで一家丸まってる場合ではない。「じゃあ豆でも投げてみねえ?」つう感じで豆まきが始まった。
 家族で豆投げ合いそれを拾って食う。あの小さいカラカラの豆を。普段は鳩に投げつけるくらいしか能のないあの豆を拾って食うっていう客観的に見たら間抜けな光景も「だって家族だもんね」「家族だからたまには豆投げ合わないとね、豆ポリポリいかないとね」そう思って実行することによってバラバラだった家族もまた団結するのである。しかし俺は一人暮らし。一人で豆まいて、一人で「鬼は外ー、福は内ー」なんつって、そのあと一人で豆を拾って掃除するってのがあまりにも切ないため豆まきなんぞしない。

 2月3日が節分だって事はみんな知ってるんだが、意外と知られてないのが2月3日はうちのママンの誕生日だってことだ。何でうちのママンの誕生日だという認知度が低いかっていうと知らせてないからだ。しかもママンは一般人だ。
 うちのママンが今年で何歳になるかってのは秘密だ。レディだからだ、決して何歳か分かんないとかではない。むしろもう年齢とか関係ない関係なのである。むしろ俺とタメくらいに思っている。そういうもんだ。
 我が家は相当仲良し家族ですから例に漏れず俺もママン大好きっ子である。まあ紆余曲折あったけど今では仲良しである。「ママン大好きっ子ですので」などと言うと「あーらマザコンなのねえ」などと言われそうで、若い頃はそんな事なかなか言えなかったのだが、ある年齢を超えてくるとそういうのが平気になってくる。だって実際のところ、結局はママンのオマンから産まれてきたわけだし、人生で今んとこ一番長くつるんでるわけだから。

 そんな2月3日に生まれた有名人にはくりーむしちゅー有田、川合俊一烏丸せつこ吉岡美穂ACOなどがいるんだが、その中に「矢玉四郎」という名前がある。
 矢玉四郎という人は名著『はれときどきぶた』の著者である。
 
 小3の畠山則安くんは毎日つけていた日記をお母さんがこっそり見ていることに気付く。「くっそー、母ちゃんめ、人のプライバシーを覗き見やがって!」と激怒、でたらめの「あしたの日記」を書くようになる。その内容は「トイレに大蛇」「鉛筆のてんぷら」そして「はれときどきぶた」。するとそれが現実になって…。っていう話。
 空から豚が降ってくる!子供心に度肝を抜かれたのを思い出す。今考えても全然すごい話だ。
 ちなみに「はれときどきぶた」はアメリカでは「TOKYO PIG」というタイトルでアニメ化されてるらしい。(紹介HP→http://www2u.biglobe.ne.jp/~massange/SM/tokyopig.htm)。洋書版では『FAIR,then partly PIGGY』というなんだかかっこいいタイトルになってます。

 つうわけで、今日はうちのママンの誕生日です。
 ハァレルゥヤ!