膝って10回言ってみ

jogantoru2005-01-26

 朝から雪。雪が降ると確実に不便この上ないんだけど、何故か気付いた瞬間には「おー、雪じゃん」と色めき立ってしまうのは俺ん中に微かに残った少年の心がそう思わせるのか。どうせ雪合戦する相手などいないだろうに。
 お。どうも最近ネガティブな思考に走りがちだ。いかんいかん、どうも心の古傷をほじくり返すような展開を欲している。
 古傷といえば古い傷のことだが、昨年11月にぱっくり切れた足の裏の傷もぼちぼち古傷の仲間入りをしそうである。当たり前だが傷はきれいに塞がり、縫った部分は『‡』みたいな傷跡になってるんだけど、どうにもこうにも痛い。ぷっくーんと腫れること小山のごとし。ちょっと角っぽいとこにぶつかると「ぎゃあ」となる。大人だから公の場では声など出さないが血の気引いた済まし顔で胸の内で「ぎゃあ」である。
 しかも今朝のように湿った朝はちょっと敏感である。足の裏の『‡』の存在感がやけにクローズアップされてくる。そう言えば5年前にばっくり切った後頭部の13針の傷(詳しくはコミックス②巻参照)はいまだに梅雨になると痛んだりする。
 そんなだから走ると足の裏をかばう。何故大人なのに走るかっつうとお寝坊さんだからだ。だから駅まで走る走る走る。でも足の裏が痛む。右足をかばった走法になる。気にして走るから自然と膝に負担がかかる。膝が痛い。
 よくプロスポーツ選手なんかで「膝に爆弾を抱えてる」という選手がいる。清原とかかな。その気持ちがちと分かる。嘘。そこまでじゃない。ただ「膝に爆弾を抱える」っていうのはどういう状況か分かりづらく、膝の両サイドから小さな腕が出てて爆弾を抱えてる感じで考えればいいですか?それとも膝と膝の間に爆弾を挟んでる感じを考えればいいですか?いや、それは歩きづらい。
 そんな時に膝の痛みを和らげてくれる騎馬民族な彼(写真)と出逢う。彼はたぶん秦の時代とかの人だ。彼もシルクロードを駆ける勇猛な武将だったけど膝を壊して今ではこうして『膝の痛み』をアピールしながら「小銭をくれよ」とせがむのである。「始皇帝のために戦って膝壊して歩けない。だから小銭をくれよ」と哀願するのである。でもそれは本末転倒であって、それならば始皇帝に言えばいいんだと思う。だから俺は彼に小銭はあげない。むしろこっちが欲しいのだ。
 そうして俺たちは海の向こうの中国大陸を想い、いつの日か最高の馬頭琴を手に入れるぞと心に誓う。『スーホの白い馬』みたいな馬頭琴をと願う。そしてダウンタウンの往年の名作漫才である「食いしん坊はいやしん坊」ネタは『スーホの白い馬』からインスパイアされたんじゃないかとふと思った。