閑人ライブラリー

 平日の昼間から図書館にいる大人はだめな大人だ。
 図書館に行くといつも思うんだけど、ホームレスと一般人のギリギリのライン上にいるような、浮浪者以上一般人未満みたいなジジイがスポーツ新聞読みながらグダーッとか惰眠貪ってんのってどうなの?いいの?お母さんと子供が童話選んでる横で、小学生たちが「ずっこけ三人組」のどれにしようかなんつってる前で、ソファにでろりーんと横になってるそんなジジイがいていいんだろうか。ちなみに「ずっこけ三人組」は昨年50巻目が発刊されてシリーズを終了したらしい。ずいぶんとずっこけ続けたもんだ。それに引き換えこっちは人生ずっこけちゃった人間である。一般人っていう概念の外壁に爪立てて必死にぶら下がってる人間である。まあ、その顔には明らかに必死さはないけども。でもほんと子供とかに悪影響とかないんだろうかとか思う。まともに思う。俺が子供だったらハードカバーぶつけるもん。もちろん隠れて。そういう子供だったから。
 そんなんでブラブラしつつ前から読みたかった町田康の『パンク侍、斬られて候』を見つけてラッキー。ついでに『庵野秀明のフタリシバイ』(松尾スズキとかケラとか野田秀樹なんかと対談してる)と『古典落語100話』(勉強もしなくては。つうか「タイガー&ドラゴン」の影響丸出し)と、ふふふんと合計3冊借りてはたと気付く。
 かくいう俺も平日昼間に図書館うろつくだめな大人でございます。