人体は不思議とかそういうレベルじゃないんですけど。

事務所の新年会が神田だったため、その前に前から見たかった『人体の不思議展』を観る。国際フォーラム。
当初は1/16で会期が終わる予定だったため(実際は2月末まで延長になってた。って会場で言われても困るっつの)、会場には長蛇の列が続いている。解剖された人体を観に溢れかえる人の群れは屍肉に群がる蝿のようでもある。まんざら間違ってもない気がする。
いざ中に入ってみると中も老人から子供まで人人人でごった返している。で、もうなんだ。筋肉やら血管やら神経やらを丸出しにした標本があちこちに並んでて、その回りのショーケースには臓器やら臓器やら性器やら臓器やらが陳列されまくってる。これ人がたくさんいるからイベントっぽくていいけど、誰もいなかったら異様な光景。夜中なんかに忍び込もうもんなら標本たちがシャコンシャコンと駆け回ってそうでそんなもん失禁脱糞当たり前である。
近くにいた小学校低学年くらいの少年が一緒にいた母親のコートの裾を引っ張りながら「ぼく見なけりゃ良かったよー」と天を仰いでいる姿が印象的だった。あーもう天井くらいしか見れないのね、うんうん、と。
で、さらにいろんな標本が輪切りにしてある。もう映画『セル』の馬さんのようである。顔とか前から横からスパンスパンと輪切りなわけだからすごい。これ見ないと分からんかもですが、噂に違わずすごい。細川たかしなんかが亡くなったら検体になって『輪切りのわたし』ってタイトルでどうだ。不謹慎か。ああそうさ、不謹慎だ。すいません。でも本当人間が輪切りになってるなんて見れるもんじゃないしインパクト強烈です。
最後に触れる標本があった。まあなんとも恐ろしい事だが皆でぺったんぺったん触ってる。冷静に考えると怖い。先に人体の不思議展に行っていたS野氏に「トオルさん、あれ見たらビーフジャーキー食えないよ」と聞いてたんだけど、触ってみたらほんとビーフジャーキー感満点でそりゃ食えないっつの。さらにはレバーもホルモンもケンタッキーもちょっと遠慮したいもの。そんなこんなで昨夜S野氏らと新年会がてら呑んだんですがそこのメニューにあったフォアグラ大根。リアル過ぎてこれこそ向こう8年は食えないと思いましたよ。


人体の不思議展公式サイト→http://www.jintai.co.jp/main.html
写真とかバンバン掲載されててあの日の記憶が速攻で蘇ってくる。全然ありがたくない。