扉を開けば

 一人芝居ナイトまであと2日と迫りの最終稽古。はるばる八王子まで行っての怒濤の稽古ラッシュ。うちのチームの3部作、かなり面白くなりそうです。ためのなるわ、萌えるわ、笑えるわ、いい具合です。みなさまの来場お待ちしとります。
 で、稽古明けに飲みに行ったわけです。八王子の沖縄料理屋。ラフティーとか海ぶどうとかミミガーとか大好きな豚足を喰らい鋭気を養いました。
 宴もたけなわった頃、僕はトイレに立ちまして、そりゃあアルコール・イン・マイ・ボディですからトイレには行きますよ。ほろ酔いで鼻歌ふふふんとトイレを開けた俺の目に飛び込んだレディースヒップ。はっ。振り返る女子。交わる視線バチコーン。その店のトイレは男女兼用でその女子は鍵をしめやがらなかったわけです。
 ごめんなさいってドア閉めた俺は微妙な罪悪感満載だったんだけど、あれ俺が悪いんか?鍵かけないお前じゃろが。むしろ見せちゃってごめんなさいじゃろが。
 でもあれは焦るね。見られた側より見た側の方が焦るよ。すごく凹むもん。で俺は思った。ああいう時に気の利いた返しをしてあげれる男こそジェントルだろうと。そうすればお互いいい思い出になったのに。その優しさこそ英国譲りだろうに。
 そんな事を思いながら本番がんばろうと強く強く思ったわけです。