『MIND GAME』

マインド・ゲーム

MIND GAME』(監督・湯浅政明/原作・ロビン西/声の出演・今田耕司前田沙耶香藤井隆、他)
いやー、面白かった。そしてちょっと泣けた。アニメをスクリーンで観るなんて小学生ん時に見た「タッチ」以来だけど、すごいねジャパニメーション。なんか絵にも音にも勢いがあってポジティブで観終わってものすごく気分が良くなる映画。実写が入って来たり、いろんなシーンがドババババーンと一気に流れたりとかすごくよかった。けっこう後半とかグダるけどね、ちょっとひっぱりすぎだったりするけどね、うん、そこんとこは全然オッケーですよ俺は。
ストーリーは『初恋の幼なじみ、みょんちゃん(前田)に再会した西(今田)。彼女が姉のヤン(たくませいこ)と営んでいる焼き鳥屋に行ったまではよかったが、借金の取り立てにきたヤクザにあっけなく殺されてしまう。しかし、将来に未練たっぷりの西は、神様に逆らって再び現世に舞い戻る。とことんやると神様に誓った西は、ヤクザに追われて危機一髪のところで、今度はクジラに呑み込まれてしまう。そこで出会ったじーさん(藤井)はなんと、クジラの中で30年以上も暮らしていたのだった。(公式HPhttp://www.mindgame.jp/index.htmlよりほぼそのまんま抜粋)』みたいな感じ。うん、このまんま。もう西クンほんとあっけなく情けなく殺されちゃうのね。そのあっけなさがまずすげーかっこいい。で、神様(この神様が最高におもしろい)に「君、そこんとこま〜っすぐ歩いていき。そのうち消えるから」って言われて反対の方向(現世)に向かって全力で走り出す。
西が叫ぶ。
「俺は戻る。なによりも力強く、まっすぐと、のびのびと、楽しく、活き活きと、すべての力でやってみるぅー!」
じーん。
生き返った西はさらに叫ぶ。
「自分をとことん信じたら、信じ切ったら戻ってこれたんや。素直に、誠実に。信じたままに行動することこそが、すべての壁を打ち破る武器や」
きゅきゅーん。
うるるーん。
なんかね、今田の声でそういうこと言ってんのがすごく切実でココロに染みるっつうか、ほんとよかった。なんか「やってみよう」みたいな前向きになってる自分いるもん。
あと実は藤井隆がすごくいいんだけど、よく聞いてるとほぼMR.BATERの声だった。
やっぱ人間ね、ポジティブに行かなあかんよと、ちょっと元気のない自分に言い聞かせてくれたような、そんないい感じの映画でした。