立ちんぼおじさんと適当おじさんと竜崎ルエ


 朝いつも同じ場所に立ってるオッサンがいて、その角刈り銀縁眼鏡は道行く小学生に「行ってらっしゃい」つうて手を振ってる。なんなら軽く会話を交わしてる。子供らの間ではちょっと顔の知れたおじさん。
 きっと暇なんだろうね。
 そんでもって、こういうオッサンが危ないんだからね。きっと銀縁眼鏡を外した角刈り頭をめくると猥褻画像が持ちきりなのだ。
 知らないけど。


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 最近活字離れしていたんだが復活。
 まずはリハビリも兼ねて高田純次先生の『適当教典』を読む。活字の中を踊り狂うテキトーと下ネタのオンパレード。そこに一筋の真実が見え隠れしたりして、この本はバイブルとなりうるんではないか。高田純次のように生きていけたら幸せである。流石。ちょっと肩の力が抜けた。


適当教典 (河出文庫)

適当教典 (河出文庫)


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 同時進行で読んでいた西尾維新の『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』も読了。これと高田純次を交互に読んでたってのもおかしな話だが、これは昔所ジョージの言っていた「コーラとコーヒーを頼んで片方に飽きたらもう片方を飲むようにするとその都度美味しい」という説に通ずるところがある。しかしながら未だにコーラとコーヒーを頼むという贅沢をしたことがない。


 本書は所謂キラとの対決以前の、ロサンゼルスBB連続殺人事件なる事件を解き明かしていくLと南空ナオミの話。南空ナオミってのは最初の方でキラに殺されたレイ・ペンパーの恋人ですね。その南空さんがFBI休職中に事件に遭遇というかLの指名で事件に送り込まれる。
 まあ、なんつうんすか、面白いですよ。展開も謎解きもオチもいい。映画版のスピンオフはこれをやるんでしょうかね。だったら観てもいいかも、DVDで。


 月末には舞城の新作『サマリア、サッチ・ア・スイートハート』収録の文庫も出るみたいだし、ディスコ探偵も東京戦争も夏あたりに期待出来そうだし、今年の夏は読書で行きたいもんです。あとは汗かいてるくらいのもんですよ僕なんて。


DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件