『今、話したいのは「コンニチハ」です』
なんでしょう、ちょっとしたベストセラー的なタイトルです。「いま、会いにゆきます」の続編みたい。雨の季節だけ、ウクライナから帰ってくんのよ、63年の時を越えて。ラストシーンはもう決まってます。
石之助が言うわけです。
「60年間、日本語をしゃべらなかった。皆さんにまず言いたい言葉は……」
ここまでをロシア語で話すと、にっこり笑って、日本語で
「こんにちは」
で、オレンジレンジの「花」ロシア語バージョンですよ。
泣けるなあ。
そんで、この最後の台詞が流行るわけですよ。
みんな言うね「こんにちは」。
うん、きっと言うね。
はい。
ウクライナ在住の元日本陸軍兵士、上野石之助さん(83)が19日朝、一時帰国のため成田空港に到着した。
というニュース。
第2次世界大戦後、サハリンに残ったまま行方不明になり、戦時死亡宣告を受けていたってことなんで、むしろ遺族はびっくりですよ、これ。
63年ぶりの日本ってのはどうなんでしょう。もしかするとまだヒロヒトが現人神だとか思ってるかもしらない。いや、ウクライナにもテレビくらいあんだろって話ですが。
戦時死亡宣告を受けると遺族には弔慰料が支払われるんですが、これ国に返すもんなんですかね。そうするとなんか微妙だったりするんだろうか。
あった。
【未帰還者に関する特別措置法第9条】戦時死亡宣告の取消があつた場合において、弔慰料が支給されているときは、その支給された弔慰料は、国庫に返還させないことができる。
ラッキー。
これで万全の態勢で上野さんを受け入れられるってもんです、元遺族。
なかなか使われない言葉ですな、元遺族。
すっかり友蔵じいさんでしたな、モト冬樹。
あれは剃ったんだろうか。
どうでもいいが。
どうでもいいが、花輪くんは見事だった。
で、上野さん。
インタビューでは、
「故郷に戻ったら兄と話をしたい。帰国の機会をつくってくれた日本政府に感謝する。ソ連政権のために、帰国に63年もかかってしまった」
「ソ連だったために、日本政府に帰りたいと伝えられなかった」
すげえ悪者みたいだよ、ソ連。
でも、今日一番びっくりのニュースは、
セルビア・モンテネグロの刑務所に収監されている男(27)が、翌日に控えた裁判所への出廷を嫌い、糸と針を使って自分の唇と舌を縫い合わせているのが見つかった。
すげえ気合入ってんよ、セルビア・モンテネグロ。