『今、話したいのは「コンニチハ」です』

jogantoru2006-04-20



 なんでしょう、ちょっとしたベストセラー的なタイトルです。「いま、会いにゆきます」の続編みたい。雨の季節だけ、ウクライナから帰ってくんのよ、63年の時を越えて。ラストシーンはもう決まってます。
 石之助が言うわけです。
 「60年間、日本語をしゃべらなかった。皆さんにまず言いたい言葉は……」
 ここまでをロシア語で話すと、にっこり笑って、日本語で
 「こんにちは」
 で、オレンジレンジの「花」ロシア語バージョンですよ。
 泣けるなあ。


 そんで、この最後の台詞が流行るわけですよ。
 みんな言うね「こんにちは」。
 うん、きっと言うね。


 はい。


 ウクライナ在住の元日本陸軍兵士、上野石之助さん(83)が19日朝、一時帰国のため成田空港に到着した。


 というニュース。
 第2次世界大戦後、サハリンに残ったまま行方不明になり、戦時死亡宣告を受けていたってことなんで、むしろ遺族はびっくりですよ、これ。
 63年ぶりの日本ってのはどうなんでしょう。もしかするとまだヒロヒトが現人神だとか思ってるかもしらない。いや、ウクライナにもテレビくらいあんだろって話ですが。
 戦時死亡宣告を受けると遺族には弔慰料が支払われるんですが、これ国に返すもんなんですかね。そうするとなんか微妙だったりするんだろうか。
 あった。
 【未帰還者に関する特別措置法第9条】戦時死亡宣告の取消があつた場合において、弔慰料が支給されているときは、その支給された弔慰料は、国庫に返還させないことができる。
 ラッキー。
 これで万全の態勢で上野さんを受け入れられるってもんです、元遺族。
 なかなか使われない言葉ですな、元遺族。
 すっかり友蔵じいさんでしたな、モト冬樹
 あれは剃ったんだろうか。


 どうでもいいが。


 どうでもいいが、花輪くんは見事だった。


 で、上野さん。
 インタビューでは、


 「故郷に戻ったら兄と話をしたい。帰国の機会をつくってくれた日本政府に感謝する。ソ連政権のために、帰国に63年もかかってしまった


 「ソ連だったために、日本政府に帰りたいと伝えられなかった





 すげえ悪者みたいだよ、ソ連





 でも、今日一番びっくりのニュースは、


 セルビア・モンテネグロの刑務所に収監されている男(27)が、翌日に控えた裁判所への出廷を嫌い、糸と針を使って自分の唇と舌を縫い合わせているのが見つかった



 
 すげえ気合入ってんよ、セルビア・モンテネグロ


 …そっか、
 セルジオモンテネグロじゃないんだ。