グッドモーニングヴェトナム

　山田孝之くんのことを書いたからでしょうか。ここ数日アクセス数がすごくて焦ってます、成願です。ありがとう、山田孝之くん。渡部篤郎刺しちゃったもん。最期切なかったな篤郎。
　と、山田孝之くんをゴリ押ししたところで普通の話題に戻していこうと思います。

　先日。ベトナム料理の店に行きまして、ベトコンの皆さんが食べていたような肉やらスープやらフォーやらに舌鼓を打っていたところ、食後にコーヒーが出て来た。
　メニューに『ヴェトナムコーヒー』と書いてあったが、目の前でコーヒーを落とす以外に別に冠に「ヴェトナム」と付ける意味が分からない普通なコーヒー。ウェイトレスのベトナムっ娘に「ミルクあるから！」と力強く言われ、「それなら始めから持ってこいや」などと口をつけるとものすごく苦い。
　はい、いま貴方（貴女）が想像した６倍の苦さがその凄まじい苦さです。
　最初は「ベトナムの人はこんな苦い物を…、うーん、渋いぜ」なんて思って飲んでいたけど、到底飲み干せるわけがない。
　砂糖やらミルクやら入れたいんだけどテーブルの上には見当たらない。しかし、さっきウェイトレスは「ミルクあるから！」と豪語していた。

　ん？
　俺の目は節穴か？
　いや、これは光の屈折を利用したトリックだ！

　などと謎解きしたってみつかるわけもなく「軽い嫌がらせかしら？」などと凹みつつ「苦い、つらい、いや苦い」と飲んでいると他の店員さんが優しく話し掛けてきた。

「ベトナムのコーヒーは中に練乳が入ってるんですよ。かき混ぜてごらん」

　言われた通りにしてみるとコーヒーと練乳が絡み合って瞬く間に美味。苦みを残しつつ甘さが広がる。苦味と甘味のハーモニー。
　こうしてヴェトナムコーヒーを堪能したのですが、店員さんに教えられている様を他のお客さんたちに見られまくって恥ずかしかったりもした。
　みんなもヴェトナムコーヒーを飲む時は気をつけてね。かき混ぜるんだからね。

　それにしても思うのは「ベトナム」なのか「ヴェトナム」なのかということだ。いつから「バビブベボ」を「ヴァヴィヴヴェヴォ」と表記するようになったのか。高貴な感じだからか。「バージン」より「ヴァージン」の方が高尚な感じがするからか。「デビッド」より「ディヴィット」の方が貴族っぽいのか。ディヴィット伊東。もう何だかわからんぞ。ラーメンは作らんぞ、ディヴィットは。
　ま、実際どうでもいいんだけど。