萌えて2005ラストデイズ

jogantoru2005-12-31



 年末も押し迫った12月30日。
 僕はASSH主宰のまつだ壱岱氏と所用があって有明に行った。
 現地で待ち合わせていたので大崎からりんかい線に乗った僕は国際展示場駅で下車したんですが、何故だかホームには人が溢れている。
 この年末に何をしとんじゃいと階段を上がるとさらに人がたくさんで全然動けない。見ると係員の女の子が「出口はこちらでぇすぅ!」とか叫んでて、とりあえずその列に加わってやっとの思いで駅から出るとそこには人、人、人。
 うじゃうじゃうじゃうじゃいる。
 その列は遥か前方の東京ビッグサイトに向かっていて、ビッグサイトに向かう人の波と同じように駅に向かって帰ってくる人間もたくさんいる。彼らはみな大きな紙袋を持ち、そこには萌え〜な感じの女の子の絵が描かれている。


 東京ビッグサイトで行われていたのはコミケだった。
 それは年に2回行われている日本最大のコミケコミックマーケット69。調べたところによると8月に行われた夏コミは総入場者数48万人だという。
 48万人!?
 一人に2円づつ貰っても96万である。これはすごい。


 これは2005年最後にビッグな巡り合わせだ。
 行くしかない。
 用事を終えた僕らは思い切って会場内に入ってみる。
 
 初めて見るコミケの世界。映画「恋の門」でしか知らない異文化である。
 もう終了間近だったらしく既に片付けを始めているブースもあったけど、それでも人、人、人でごった返している。そこにはプリキュアやらエウレカセブンやら蟲師やら少女えもんやら廃墟やらパペットマペットやら電車やら船舶やらあらゆる分野の専門家たちのこしらえた冊子やらポスターやらグッズが所狭しと並べられている。中には外見全部がキャンディキャンディなのに顔だけが目玉のオヤジという「オヤジィ・オヤジィ」なんてマンガもあった。そして各ブースにはそれらを制作したアーティストたちが青春談義に花を咲かせているってなわけで。あんまりストレートな表現をするとどこぞのホットドッグ屋のバイト娘のように糾弾されてしまうので、そんなんは言わない。むしろ僕らが異物なのである。
 そして異物である僕らにはなんとなくみんな冷たい。
 まあ、僕らはひやかしですから。なんつうか、がっつき方が違う。つうか、何が何だか分からない。広すぎるし、アニメに知識のない僕には全部が同じに見える。あとなんかHだったりする。焦る。実際そんな焦らないけど、なんとも目のやり場に困る。しかもそれを売ってるのが女の子で、意外と可愛かったりするとさらに動揺。これで近付いたりしようもんなら、なんかの罠なんじゃないかと思う。
 そんなことを思いながらいろいろ歩いていると、



 


 なんとなく馴れて来た。
 大勢の人に埋没することによって僕には怖いもんなんかなくなってくる。


 そんな僕から出てきたのが、



 


 い、き、お、いー!!麒麟で)


 ひ、や、か、しー!!の、いー、きー、おー、いー!!!!



 と、まつだ氏を放ってずんずんコミケの世界に入り込もうと歩き出したところで二日間のコミケが終了した旨の放送が入る。辺りからは歓声が上がり、拍手が鳴り響いた。


 


 意味のない達成感!
 何もしてないのに!
 怖くて何も買えなかったくせに!
 でもなんか参加したっつう満足感で一杯だったのである。





 で「わー、楽しかったー」なんつって会場を出ると何やら人だかり。とりあえず近付いてみると「いかがですかぁ」「どうぞ、ご利用くださぁい」とか声がする。




 


 メイド!メイド!メイド!
 二次元的で三次元なメイドたち!
 よく見ると駅前から秋葉原直通のメイドバスというのが出てるらしく、バスの前にも長蛇の列。僕はその後用事があったのでバスには乗れなかった。



 


 とりあえず一緒に撮ってもらった。
 なんというか、ミッキーマウスと一緒に撮れてラッキー的な感じである。他のみなさんが遠巻きに撮影してたので申し訳ない気もしたが、やっぱり土産の一つに写真くらい撮りたいもんである。メイドの土産ってやつです。ハイ、これ本年ラストだじゃれ、ドーン!
 で、


 


 まつだ氏も撮影。
 が、何故かまつだ氏の時だけ腕を組んでいきやがって、キーッ!ジェラシー!とか少し思った自分に気付いてハッとしてグー。
 その後、まつだ氏の姿を見失ったので、おそらくバスの方へ…。
 いや、余計な詮索はするまい。人には人の事情があるのだ。




 でも、一番びっくりしたのは、帰りのゆりかもめ
 ボックス席で僕らの向かいに座っていたのが「ガキの使い」に出ている「今夜がヤマだ」の人と板尾の嫁だったことだ。
 思わぬビッグスターとの対面に何も出来ずただチラ見するばかり。板尾の嫁は綺麗でした。


 これ淡々と書いてるけどものすごく嬉しい。
 握手とかして欲しかったりしたけど
 「すいません、今夜はヤマだの人ですよね?」とか「あのー、板尾の嫁さんですよね?」って訊くのも何だか訳が分からん。



 
 それにしてもコミケ。これ楽しそうである。参加することに意義があるM-1でのブラックマヨネーズ曰く「やってる側と見てる側は温度差がかなりある」のである。やってる側の温度ってのも感じてみたかったりする。
 来年の夏はがっつりと夏コミに参加しよう。
 そんな決心とともに2005年が過ぎて行く。


 2005年お世話になったみなさま、ありがとうございました!
 来年もよろしくお願いします。
 ULTRA GREAT THANX!!!!!! 成願トオルでございました。