『コープス・ブライド』

jogantoru2005-10-31



 ティム・バートン監督のストップモーション・アニメといえば『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』があるけど、これがもし『ナイトメア・アフター・クリスマス』になるとなんだか初夢に怖い夢見ちゃったみたいな感じで新年早々縁起が悪い。さらにはナイトメアといえばマジレンジャーの敵チームにいるナイとメアってキャラはもう一つ活かし切れてないんじゃないかとは思うが、4歳になるうちの甥っ子は『ナイトメア〜』も『マジレンジャー』も大好きで、さらには昨日夢に出て来た。一緒にボードゲームをしようとせがむ甥っ子は身長は僕と同じなのに顔は子供のままでバランスが悪かった。
 最近甥っ子の話がよく出てくるけど、もしかすると僕は寂しいんじゃないだろうか。
 土の中で誰かの求婚を待っていたコープスブライドも寂しかったんじゃないだろうか。


 と、さらりと本題に戻してみる。なぜなら本題だからだ。


 政略結婚で無理矢理結婚させることになったビクター(ジョニー・デップ)だったけど、結婚相手のビクトリアに会ってみたら意外と胸キュンで結婚したい!とか思うんだけど内気でビビりのビクターは式の予行練習でガチガチ、牧師さんに怒られて森の中で誓いの言葉を練習する。誰も見てない練習なら抜群のビクターは誓いの言葉を言い、目の前の枯れ枝に指輪をはめるとそれは枯れ枝じゃなくて地中から飛び出した死体の指。指輪をはめられた死体の花嫁=コープスブライドは「待っていたわ」と黄泉がえり、ビクターを死者の世界に連れて行く。
 てな話。
 暗くて陰鬱な生者の世界に比べて、死者の世界はカラフルで楽しくてお祭り騒ぎ。みんな骸骨だけど楽しそう。なんだか死者の世界も悪くないかもと思う。←影響されすぎ。もともと僕は影響されやすくて『予備校ブギ』がやってる時は浪人したかったし『ADブギ』がやってる時にはADになりたかったのだが、特にブギになりたいとは思わなかった。
 死体の花嫁もブギになりたいとは思わなかったんだろうか。


 と、さらりと本題に戻してみる。なぜなら横道に反れまくりそうだからだ。


 短いながらも感動的できれいで素敵な話。特に写真のピアノのシーンなんて最高。人形のくせにすげえなと思いつつ、人形だからこそ作り上げられる世界なんだと気付く。だっていっこく堂がいろんなオッサンとお喋りしてても面白くないし、パペットマペットが本物の牛とカエルを使っていたら、それはそれですごい。
 じゃあ『コープス・ブライド』は実写にしたらどうだろうと考えてみる。すると僕の頭の中には『ビクター→宮藤官九郎コープスブライド木の実ナナ、ビクトリア→田畑智子』という図式が浮かぶがヒロインが木の実ナナなのが問題だ。いくらNANAが流行っているとはいえ、とんだNANA違いである。だからコープスブライドビヨンセでいいなと思うがそうすると田畑智子が不利なので代役は倖田來未にしよう。くねくねするがいい。クドカンビヨンセ倖田來未の組み合わせはすごいけど、よくよく考えると「やっぱりティム・バートンのパペットだからいいんだよな」ということに気付いた。



『Corpse Bride』
【監督】ティム・バートン
【声】ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム=カーター/エミリー・ワトソン
【公式HP】http://wwws.warnerbros.co.jp/corpsebride/