人生谷あれば谷ばかり
谷亮子選手の妊娠報道から一夜明け、朝のテレビ番組は軒並みYAWARAフィーバーである。どのチャンネルも画面一杯に溢れんばかりのスマイルを撒き散らしている。
テレ朝「やじうまテレビ」にはこんなテロップが出ていた。
懐妊会見
仰々しい。やけに仰々しい。懐妊なんて言われると皇族の類いかのようである。国民的スター(決して”アイドル”ではないが)ともなるとこうも扱いが違うのか。
会見によると現在妊娠3ヶ月であるとのこと。逆算すると谷(ヤワラ)が谷(ヨシくん)の遺伝子を着床させ、その胎内にいわゆるヨッシーのたまごを精製したのは三月の後半ということになる。
つまりはプロ野球開幕直前、正にここしかないタイミングである。
オープン戦を終えて帰ってきた谷選手(ヨシくん)に谷選手(ヤワラ)が言う。
『もうすぐ開幕だね』
『今年はバッティングの調子がいいんだ』
『ほんと!?』
『すこぶる調子いいよ』
『じゃあ、私世界選手権出ないね!』
『え?』
なんてこと言い出したかと思ったらいきなり亮子は「エンジン」のキムタクばりに『お前ら、目瞑って10数えろ』と命令。素直に目を閉じて『いーち、にぃ』と数え始めたヨシくんを組み伏し、そして…。
試合後、亮子はこう語ったという。
『確実に一本取りにいきました』
昨日の懐妊会見を受けて、試合後の谷佳知選手が会見を開いた。見事なタイムリーヒットを放ったにもかかわらず、カメラを向けられた彼はいつものように涙目になって語った。
『もちろん結婚したんですから…、そのことに関しては、嬉しいです』
満点だ。満点の回答である。『そのことに関しては』の部分に愛しさと切なさと心強さが垣間見られる。朝からちょっと泣きそうになった。
さらには
『(妊娠したことについて)感激したというか、…ドキドキしました』
いろんな意味でドキドキである。赤ちゃんの顔に関しては日曜のサンジャポで上野の絵描きさんに書いてもらえばいいけど、問題は名前だ。
大丈夫か?
付けないか?
付けないよな?
谷ヤワラ
絶対にないラインだけど、彼女ならやりかねない気がするのは俺だけだろうか。
でも漢字にしたら『谷柔』になるんだろうか。たにじゅう。ちょっと『谷啓』に近いな、谷柔。
ちなみに日テレかなんかでは偶然撮影されたものとして、一週間前に安産や子宝にいい神社を参詣する彼女の姿があったが、これも偶然ではない。確信犯である。その時に着ていたカーキ色のポロシャツは背中にピンクの文字で書かれた『Love』の文字。
背中に『Love』を背負った亮子に怖いものはないのだ。
そして、今日も言いたい。
谷選手(旦那の方)、本当におつかれさま。