はえぎわ『サティスファクション〜完璧なる肉食〜』

jogantoru2005-05-05


 ノゾエさんの作る芝居はいちいち気の利いた台詞や旬のネタが散りばめられててやっぱ好きだ。強引な中に納得させちゃう何かがあってよく分かんないけど最終的には「あー面白かった」って思える。それって出来そうでなかなか出来ない。
 物語は体中にJ-POPの染み込んだ男・アサオの過去を辿っていく。妹・ツキヨやら周りにいた人々やら柳楽優哉くんやら高山樹里との話。 そこにはJ-POPが溢れてて、その選曲はベタなんだけどギリギリさぶくないラインでラストにかかる曲なんて「マジでこれ使っちゃうの」つうありえないベタだけどそれを全然OKにしちゃってるすごさがある。いつも通り要所要所ではゲラゲラニヤニヤだし、(俺の認識の中では)ありえない事ばかりしててびっくりしたんだけど、何よりすごいのは今回の渋谷space EDGEというのは倉庫であり舞台が特殊なとこ。簡単に言えば舞台がA、B、Cと3つあり、物語が展開するにつれA→B→C→Aと客が移動するのだ。ちょっとしたシンデレラ城ミステリーツアー気分つうか、ちょっとした万博気分。
 終わってみると漠然としたメッセージがあって、ちょっと長かったしいろいろ浴びせられたけど、総合的に「あー面白かった」ってやっぱ思えた。
 あと、やっぱ役者に華があっていいなーとか思う。アサオ役の植田さんとか町田さんとか、やっぱ面白い。つうかすごい。
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