風流ミステイク
変な小難しい講習会は続く。机の上には資料とノートと筆記用具と飲み物がある。
『おーいお茶』
見ると『第十五回伊藤園新俳句大賞』の作品が載っている。ナイスだ。こういう時は俳句でも堪能して風流を楽しもうではないか。
鹿児島の仁田尾くん11歳の作品。
『初雪がぼくの所にやってきた』
それは灰だ、灰。子供だからってピュア気取ってんじゃねえぞコノヤロウ。はい、次。
千葉県の平塚くんの作品。
『初詣小吉引いてやる気出る』
小さい。小吉ごときでやる気出すなよ。あ、それはいいのか。いいぞ平塚くん。しかし名前を見てみると下の名前が『万幾』とある。
まんき?
あ、『マキ』って読むのか。ってことは女子か。平塚さんだ。
それにしても多感な年頃の平塚さんは『マンキー、マンキー』と呼ばれてんだろうな。黄色い服着てたら『イエローマンキー』って呼ばれ、心無い男子からは「♪マンマンマン、マンキー、マンキーホーテ」って歌われてるんだろう。嗚呼。がんばれマンキー、負けるなマンキー。