くつしたをかくせ!

「メリヤス足袋」ていうらしい

っつうタイトルの乙一の絵本があるけど読んだことはない。クリスマスファンタジーだそうでちょっと読んでみようかなとか。まあ時流に乗るってのも一興でして。あー、でも乙一の「です」「ます」だらけの運動会みたいな丁寧語文章は何とも苦手だ。今回のファウストの短編「子供は遠くに行った」もそうだけど、なんか乗り切れないのね。

昨日、洗濯をした。干してみてまたちょっと凹んだんだけど、靴下が片方しかない。なんか毎回靴下の片方だけがどんどんなくなっていく。昨日数えたら7足の靴下たちが相方とはぐれてしまっている。片方しかない靴下なんて茂のいない宗猛と同じで何の役にも立たない。つうか困る。また3足1000円で急場をしのぐか、とか思うけど腑に落ちない。
これは妖怪のしわざやもしれぬ。
夜な夜な我が家に忍び込み靴下を片方だけ隠してはしししと笑っているのだろう。
そいつは頭に靴下をかぶってて盗んだ靴下のにおいを嗅いではきゃっきゃしている。うん、かわいい。
あ、なんだ俺ファンタジーな妄想してんなーとか思い、そんな妖怪いるんじゃねえの?と検索してみる。
「妖怪」「靴下」
で、簡単にみつかる。
妖怪靴下回し(参照・・・http://www2s.biglobe.ne.jp/~mu-para/pants/pantu2002/km-r.html
マジでいた。すげえ俺。つうか想像に近くて焦る。このHPによると靴下回しが盗むんじゃなくて、靴下回しのアジ演説に触発された靴下たちが自分の意志で旅に出るんだとか。メルヘン。靴下回しは西洋の妖怪らしく学名は『Gurugurutte Sox Turnist ソックスターニスト』というらしい。
で、足の親指の爪垢のにおいがたまらなく好きだそうだ。
ここで俺はさらに気付く。
先日滋賀県大津市であった事件。小学6年の男子児童に「靴欲しいのか」などと声をかけ、逃げようとした男子児童の正面に立ちはだかり、抱きついたり、両足をつかむなどの暴行をして逮捕された高校1年の男子の事件だ。彼はこの他にも3件の余罪があり、本人は「子供の足のにおいをかぎたかった」と供述していた。
こいつ靴下回しじゃん。たぶん人間サイズまで大きくなってしまった突然変種の彼はどうにも足のにおいがかぎたくって犯行に及んだ。わお。超絶推理。

写真は日本最古の靴下と言われる水戸光圀公の靴下。一応柄とかもあるんね。
それにしても靴下は奥が深い。そりゃあプレゼントも入るってわけだ。