東へ南へ

これね。どこの国の雑誌だか分からんのですが、それ相応の東南アジア諸国のどこかのオシャレ雑誌もしくは明星である。
なんとも胡散臭さの漂う雑誌なんですが、まあスターさんですわ。
はたと気付く俺。
世は韓流ブームである。
ぺやらイやらチャンやらもてはやされてますが、よく見れば松尾貴史とか新庄とかの偽物みたいなもん。
はたと気付く俺。
若かりし頃「今お前がテレビに出てる！」とわざわざ電話がかかってきてチャンネル変えるとタイ人キックボクサーのナパ・キャット・ワンチャイだった俺。
「お前ならタイとベトナムの国境を顔パスで越えられる」と現地から帰ってきた人に言われた俺。
大好きだった子に「あなたはラオス人みたいな顔ね」と真顔で言われた俺。
ならばどうだ。
韓流通り越して泰流（タイ）とか越流（ベトナム）とか老流（ラオス）の風が吹き荒れれば俺も俄然ブームの波に乗れるんじゃなかろうか。
よし。泰流でも越流でも老流でもどんとこい。
吹き荒れろ、風。
吹き荒れないのか。
吹き荒れないだろうな。
俺の心には秋風が吹きすさぶばかり。