俺の鼻ふふふん地獄

写真がみつからないんだもの

左の鼻腔の奥が痛い。
じんじんじんじん。
じんわり鼻血とか出てんじゃねえのってくらいに、気になって気になってしょうがない。

鼻くそ野郎のせいである。

鼻の穴の奥から通路に入ったあたりにいるはずだ。
そいつが事ある毎にゆらゆら。ゆらゆらゆらゆらゆらゆりゃりゃ、ゆらゆらゆらゆりゃりゃあ、と、そよぎやがる。
右の図の通りである。
下手だな、これ。イラストレーターの勉強しようかな、マジで。
しかし、俺の左の鼻腔の奥んとこにはこういう象さんの鼻にバスケのゴールみたいなのが付いてて吹くと玉がひゅーるり、ひゅーるりと浮かび上がるアレみたいに、そよそよと鼻くそ野郎がそよいでいるのである。
ちなみに熊さんを書いたのはかわいらしさの演出だ。どことなくさくらももこの世界を彷彿させるじゃないか。

にしても、この鼻くそ野郎は日曜から俺に居座ってやがる。
日曜。はえぎわの芝居を観てても、そよそよ。昼めし食ってても、そよそよ。昨日は昨日で稽古しながら、そよそよ。水槽の掃除しながら、そよそよ。ガブリエルの霊視捜査見ながら、そよそよ。世にも奇妙な、そよそよ。台本書きつつ、そよそよ。
常にそよりやがって。
もちろんその度にほじほじとしているわけで、おかげさまでじんじんじんじんじんじんじんじんとなんとなく痛覚を伴なった湿り気を常時感じるはめになった。

あー、もどかしい、もどかしすぎるよ。と、鼻くそ野郎を追い求めてる俺は、ダメよダメよと思いつつダメな男に惹かれてしまうみたいな心情に近いんだろうか。たぶん違う。