大人げない饒舌

jogantoru2004-12-07

『ひとりしばいナイト28』終了しました。
満員御礼。来場くださったみなさま、ありがとうございます。
それにしても出演者が16人いて17本の一人芝居が上演されるっつうのはいろんな世界観やら妄想やらがもうすごい。混沌。いっそオシャレにカオスと宣おう。思想と自意識のカオス。
俺が出演したのはカワサキダイスケ氏の3部作『大人げない饒舌』。
ラインナップは

『音の出ない小説』成願 トオル
『もとはせつない情熱』姫 遊里
『外、ありえない行列』森下 創

3部作の大事なトップバッター。イチローばりのクリーンなヒットを、いやせめて金森(古いな)ばりにデッドボール喰らってでも出塁しなくてはならない。ホームランは森下さんに打ってもらえばよい。ヒットだ。ヒットを打つんだ。僕はホームランはヒットの延長だと考えてますみたいな思考回路に切り替えるのだ。ヒットヒットと考えてるうちにヒットってこんな字だったっけ?いやむしろヒットってアウトだったっけ?などと頭ん中混沌としてきて気が付けば俺の出番。暗転した舞台の上で気持ちを落ち着ける。丁寧に。そして大胆に。ヒットだ。ヒットだ。ポテンヒットだ。そう言えばポテンヒットのポテンはボールが芝の上にポテーンと落ちるからだよな、いや待てよ、いくらなんでも安直すぎるだろう、きっとポルトガルではポテンは「幸運な」みたいな意味があるんじゃなかろうか。でもポルトガル関係ねえだろ。
その時照明が俺を照らした。
丁寧に。
かつ大胆に。

俺は一言目を発した。



痰がからんだ。



ギャニヒー!
痰め!この痰野郎めが!痰野郎メガピクセル

テンパりました。このタイミングを逃したら年内はテンパれないじゃないかというくらいに。
あ、でも何とか持ち直しましたよ。ひと笑い起きた途端にいつもの「してやったり顔」になり明らかに勢い着いたとの報告を受けました。
ウケるとそれ見たことかと喜んじゃうクセはいまだに直っておりません。
なんとか俺は出塁し、続く姫さんがクリーンヒット。森下さんの3ランで見事生還しました。

写真は森下さんが着用していたパンダをかぶり、おしゃまに決めた最終稽古な俺。